あの扉の向こうに『見えないイト』

あの扉のの向こうには
「

きっとずっと結ばれていたんだね

硬く簡単にはほどけないその糸に

出逢った日は覚えてるよ

正直言って一目惚れじゃない

でもさ、それって重要な事じゃない

広さに触れて、優しさに包まれて

温かい日常を過ごして

だんだんとキミを好きになった

絶対に離さないって

一緒にずっと暮らして行くんだって

誓いあったよね

あれからいっぱい喧嘩もして

少し離れ離れになったり

でもまた結局そばに居たり

それに、だいぶ待たせたもんな

やっと本当の意味で一緒になれる

たった紙切れ一枚だけど

そこに辿り着くために

キミのために生きてきたんだから

『見えない糸』はずっと赤い訳でもなく

たまに色を変える

決して外れないふたりの心に結んで

誓った『見えない意図』は

ずっとお互いの中で

真っ赤なパラのような

だけど『見えない糸』で

これからも結ばれ続ける

」

そんな、ふたりだけに見えている細くても強い『赤い意図』の物語。。