あの扉の向こうに『モザイクな笑顔』
あの扉の向こうには
「
あってはならない存在だと
感じたあの時
ボクは消すことにした
楽しかったはずの想い出も
辛かった想いも全て
見えないようにした。
そして
そこに映る笑顔も
涙が溢れてた瞳にも
モザイクで隠した。
たった一つの振り子で
もう思い出せないなんて
便利なのか
それとも恐ろしいのか。
最初は前者なんだ
時が経つと怖くなってくる
きっとボクのように。
そのモザイクの掛かったキミを
思い出せないままに
そろそろ次の恋が始まる
キミが通り過ぎてたとしても
ボクは思い出せないまま
素通りしてしまうんだろうね。
それはキミにとっても
よかった事なのかなぁ?
最後に「ありがとう」と言って
目の前で揺れるナニカに身を預けた。
ワザと沈めた記憶を
後悔する時
それは記憶のカケラを
深層で見つけた時
その時を迎える事があるのかは
まだボクにもわからない
」
そんな『キミの後ろ姿』さえも『モザイク』にした物語。。