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あの扉の向こうに『あなたとなら』

あの扉の向こうには


初めて行った日は

たしか秋が終わる頃だった

肌寒い中に一緒に歩いた

あの頃ボクらはまだ他人だった。

あれからこの時間がいつまでも

続けばいいのにと思う

でも現実は有限であり刹那。

アナタに触れて歩んだ時間は

楽しかった事ばかり

瞳を細くして微笑んでいた

素直な笑顔が思い浮かぶ。

いつ来るかもわからない

その時を想像しながら

悲しさが溢れるなんて

贅沢な妄想なんだろうな。

再びこの場所を訪れた時

もう右隣の指定席にアナタがいた

それは春の過ごしやすい季節。

この場所が特別じゃなく

アナタが特別な存在

いつまでも抱きしめていたい

時間が過ぎなければいいのに

この時を大切にしたかった

はしゃぎ過ぎたバカップルの様に。

4度目に訪れた日に

巡った場所を再訪した

今までと違っていたのは

右肩にアナタはいなかった。

ずっと一緒に過ごせなかった

でも想い出は

きっと共有できてるよね

『あなたと奈良』を訪れた

楽しかった嘘のないこの時間を。



そんな『あなたとなら』どこでも楽しめた。ただ想い出を微笑む物語。。

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