見出し画像

あの扉の向こうに『宿り木の通り雨』

あの扉の向こうには


ようこそ

ここに飛び抜けたものは

何もないけど

話だけは聞いてあげるから。

その心の奥に

そっと隠した言葉に載せて

さえずってみないかい?

きっと思っている以上に暖まるし

通り雨に濡れた身体を

ちゃんと乾かさないと。

このままどしゃ降りの中

歩いていても

気持ちを壊すだけだと思うから。

ほら、いままでの事を歌おうよ

そこから見える景色には

もう過ぎた事だけど

きっと見つめ直す価値がある。

だって、アナタが

いろいろな事を諦めて

選んだ「道」なんだからさ。

少なくともボクは肯定するよ

それが宿り木としての役割

関わった者としての使命。

あ、ほら見て

通り雨は過ぎて行ったよ

どうする?

そうか、やっぱり進むんだね。

じゃあ、そこまで送るから

雨が降ったのなら、またおいで

いつでも待ってるから。

いってらっしゃい。



そんな『アナタの宿り木』として、見守れる事を尊く想う物語。。


いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集