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sugamari_spirit
あの扉の向こうに『無気力な石』
あの扉の向こうには
「
訪れた浜辺にひときわ目立つ
それは美しいわけでもなく
大きいわけでもない
でも引き付ける何かを持つ
そんな無機質なモノ
他の人には見えないのか
ただ呆然と立ち尽くすその石は
ボクに何かを語りかけてくる
耳を澄ませば
生まれたきた訳を問い
自らの存在を肯定する者を
求めているようだった
だけど誰も振り向かないその存在に
半ば諦めたようなボヤきさえ聴こえてくる
そこにある意思は
キミだけのものだから
ただ石ころの様な存在だと感じても
生まれてきた意味と
生を受けたその意思を
必ず必要とする人がいる
だから諦めないで待ち続けよう
ボクは見つけられたのだから
取り巻く『無気力な意思』はきっと
キミ自身が求めていない
気が済むまで相手してあげるから
さあ、目を醒まそう
」
そんな、生きる『意思』さえ見失った、過去の自分の様な蒼い石を拾った物語。。