あの扉の向こうに『この先に誰かを迎える事に』
あの扉の向こうには
「
少し弱った状態
身体のことね
そうすると
自然と心も弱気になる
既にそこそこ生きたから
何にこだわるとかはない
ただ『この先にまた誰かを迎える事に』
臆病になっているのは感じる
だからって、一人で居たいわけでもない
その中心に今は自分一人しかいない
ならば生き急がなくても
焦らずともいいのではないか
ここに相手が存在するのなら
大きく意味は変わってくる
ただ『この先に誰かを迎える事は』
勇気がいるのかもしれない
でも誰かと一緒に過ごせたのなら
きっとまだ誰かと共に生けたのなら
幸いな人生だったと言い切れる
このままでも、たぶん幸せなんだよ
ちょっとした最後の贅沢
『この先にもしアナタを迎えられたなら』
もう一度考えたい
これからアナタとの残された人生の過ごし方を
」
そんな幻想や妄想を求めて、それほど大きかったアナタを懐かしみながら、終わりの日へと一歩ずつ歩いていく物語。。