あの扉の向こうに『口元からほっこり』
あの扉の向こうには
「
たまにはいいかなと
早めに仕事をキリあげる
なんとなくの気分で
それとなく暖簾をくぐる。
広いとはいえないが
狭くもなく
いい感じの構えで
落ち着く明るさの店に入る。
カウンター越しに話すと
とりあえずのワインと
前菜がそこから始まる。
笑顔で『口元からほっこり』と
熱々の串揚げを頬張り
唸る「美味しい」は
決してお世辞ではない。
ただ揚げるだけでなく
ひと手間掛けた作品であり
それはどれもタイミングよく
弾む会話に違和感もなく
それは差しこまれていく。
右斜め向かいに座られた
ご婦人と和やかに会話
もちろん初対面だけど
天文学的な確率で交差した
お互いの時間に白ワインで乾杯。
行かなければ出逢うこともない
人と串揚げのアツさ
たまにはこんなご馳走でも
いかがですか?
とりあえず、ご馳走様でした♫
」
そんな『口元から心までほっこり』させる、たまのご褒美の物語。。
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