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Photo by
foodcosts
あの扉の向こうに『背中を追いかけて』
あの扉の向こうには
「
ずっと前に歩いていた
時間のずっと前を
キミが生まれる前から。
ひょんな出逢いから
手を伸ばして
背中にタッチしたキミは
ボクの背中を追いかけ始める。
そんなキミを初めて感じ
気にも留めなかったはずが
いつのまにか
ボクは後ろを取られてた。
居心地のいい声で
後ろからいつも
キミは支えてくれてた。
やがて横並びに一緒に歩き出す
同じ夢を見て
同じ時を過ごして
同じ部屋で過ごして。
そう、キミはもう
ボクに追い付いていた
追いかけていた背中は
もうない。
だから気付かないままに
いつからか二人は逸れてた
背中を押されることも
背中を支える事も
出来なくなってた。
だから行くんだね?
追いかける背中を求めて
一緒に歩く事が出来なく
ごめんね。
でもあの楽しい時間を
後悔はあるけど
一緒に歩けてよかったよ。
今度は逸れない様に
キミが幸せになれるといいな。
」
そんな『背中を押してくれた』キミを懐かしむ物語。。