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Photo by
tsuyoume
本「しのぶ彼岸花 ~上絵師律の似面絵帖~」
知野 みさき著。
オーディオブックにて。
大好きな幼馴染と夫婦になり
楽しい暮らしが日常になった お律ちゃん。
着物の上絵師として頑張っている。
そんな彼女が今回は、役者から彼岸花の着物を受注する。
彼岸花。
ふーん。そんなに
いわくがあるの。
確かに不思議な花だもんね。
居住まいが。
でも、わたくしおばちゃんは好きだなぁ。
花火みたいじゃない?
でも良い意味もあるみたいで良かった。
江戸時代の人は
いわくとか因縁とか縁起とか
すごく信じていただろうしね。
着物を頼んだ役者さんには
息子を亡くした辛い過去がある。
その過去に向き合う。
人には、そういうタイミングあるのかもね。
意図していなくても
昔のことに向き合う時、
向き合うべき時がやってくる。
そしてその時に出会った人、
かけられた言葉。
それが乗り越える大きな助けになったり
気持ちを切り替えるきっかけになったり。
時に辛いことは起こる。
不可抗力で起こる。
それを忘れることは難しい。
でも、人は
きっと乗り越えられる時がくる。
わたくしおばちゃんは、年を重ねて
それが分かってきた。
だからこそ、若くして自殺する人がいると
とても悲しいというか
もったいない。
どうにか乗り越えられる、きっとできる、だから
早まらないで、って。
今回の物語はそういう背景もあったから
なんだかそんなことを考えてしまった。