米国MBAに行く3か月前にやっておくべきこと
アメリカにも花粉症があり、絶賛花粉症で苦しむかめねこです。そんなこんなで4月になりました。MBA受験では2ndラウンドの結果も出始めており、今年夏(8月~9月)の入学準備を開始している方も多いと思います。そのような方に向けて、夏入学までの数か月間やっておくべきこと、やるべきでないことを、私の反省も踏まえながら記載したいと思います。
なお、私は海外経験がほぼ0(出張程度)の純ドメで、志望校に受かったもののかなり不安を抱えて留学しました。そのような観点から見ていただけると幸いです。
やるべきでないこと
あくまでも個人の意見ですが、MBAの必修科目で学ぶことは先取りしてやる必要は全くない、と思います。
これは学校によって多少異なるかと思いますが、会計や経済学(マクロ・ミクロ)、ファイナンス(コーポレートファイナンス)、企業戦略(ストラテジー)、統計などです。グロービスで多くの本が出されている分野です。これらは、MBAに入ってから本当に初歩の段階(会計でいうと仕訳から)から学びます。それだけでなく、特に数字系の科目については日本人がもともとかなりリードしていることが多いので、初学者であってもすぐにキャッチアップすることができるはずです。
合格後、ただでさえビザ、引越準備、スクールからの要請事項への対応などで忙しい中で、MBAの予習は優先順位を低くすべきかと思います。
やるべきこと
やるべきことを絞ると、以下の4つになります。これだけか、と思われるかもしれませんが、渡航までは本当にバタバタして時間がありません。時間がない中でこれらをしっかり行うことは結構大変かと思います。
英語の勉強
自分のことを話せるようになる
米国の有名企業を知る
米国の地理、歴史、その他(スポーツ、映画など)を知る
英語の勉強
インタビューを終えた今、皆さんの英語能力は一番高いと思います。これを少しでも維持する(といっても無理せずリラックスしながら)ために、英語の勉強は毎日継続しましょう。特にスピーキングとリスニングは力をいれておくべきです。
リスニングは、通勤時間などにポッドキャストを聴いたり、ネットフリックスを見るなど、ご自身がやりやすい方法で行っていただければ構いません。スピーキングは、DMM英会話やレアジョブなどの講師との会話型でもよいですし、以下のスピーク(リンクに紹介コード付き)というAIアプリを用いてもよいかと思います。
また、意外と重要なのが「発音」です。私もいやというほど経験していますが、簡単な単語でも発音が悪く聞き取ってもらえないことが多々あります。そのため、私は留学後にELSAというアプリを毎日使い、発音矯正をしています。まだ使っていない方はぜひ行うことをお勧めします。
自分のことを話せるようになる
これは非常に重要だと痛感しました。どのスクールでもそうですが、MBA入学直後にまず重要なのは、連日のパーティやネットワーキングイベントで「知り合いを増やす」ことです。そのようなイベントでは出会う人と手あたりしだい話したり、話しかけられたりするのですが、その際に自分のことを手短に話すことができるかは非常に重要です。大体、以下のような内容が多いです。
・バックグラウンドは何か
・MBAでどういうことをしたいか
・趣味は何か
・日本のこと(文化とか経済とか)
インタビューで対策した内容を手短にまとめて、すらすらと話せるようにできることが重要かと思います。本当に上記のことは何十回、何百回と聞かれます。
典型的なインタビュー質問への回答法は以下にまとめていますので、参考にしていただけると嬉しいです。
米国の有名企業を知る
これは授業に向けた勉強です。米国のビジネススクールは(当たり前ですが)米国のビジネスに関する内容を主に授業で扱います。そのため、米国企業(及び世界企業)がケーススタディでバンバン出てきます。こうした企業について一定程度知識を入れておくことで、授業に入り込みやすいかと思います。
知識については、ウィキペディアや直近の決算説明資料程度の内容で大丈夫です。
授業で扱った主な企業は以下の通りです。
Walmart / Chipotle / McDonalds / Home Depot / AMEX / NIKE / Target / Dollar General / ZARA / GAP / Apple / Samsung / Alphabet / Coca Cola / Starbucks / Netflix / Costco / Meta / Eli Lilly / Krispy Creme / Danaher / NVIDIA / Boeing / Airbus / PepsiCo / Disney
米国の地理、歴史、その他(スポーツ、映画など)を知る
まず米国の地理は必ず押さえておくことをお勧めします。授業で役立つだけでなく旅行などの身近な話題でも役に立ちます。参考として、米国の大都市圏のトップ30を記載しておきます。それぞれの先頭にある都市については、非常に有名なものも多いですが、一回ウィキペディアで位置関係と特徴について調べておくとよいでしょう。
1 ニューヨーク・ニューアーク
2 ロサンゼルス・ロングビーチ
3 ワシントン・ボルチモア・アーリントン
4 シカゴ・ネイパービル
5 サンノゼ・サンフランシスコ・オークランド
6 ボストン・ウースター・プロビデンス
7 ダラス・フォートワース
8 フィラデルフィア・レディング・カムデン
9 ヒューストン・パサディナ
10 アトランタ・アセンズ・クラーク郡・サンディスプリングス
11 マイアミ・ポートセントルーシー・フォートローダーデール
12 デトロイト・ウォーレン・アナーバー
13 シアトル・タコマ
14 フェニックス・メサ
15 オーランド・レイクランド・デルトナ
16 ミネアポリス・セントポール
17 クリーブランド・アクロン・カントン
18 デンバー・オーロラ
19 ポートランド・バンクーバー・セーラム
20 シャーロット・コンコード
21 セントルイス・セントチャールズ・ファーミントン
22 ピッツバーグ・ウィアトン・スチューベンビル
23 ソルトレイクシティ・プロボ・オーレム
24 サクラメント・ローズビル
25 ニューベイブン・ハートフォード・ウォーターバリー
26 サンアントニオ・ニューブローンフェルズ・カービル
27 コロンバス・マリオン・ゼインズビル
28 インディアナポリス・カーメル・マンシー
29 カンザスシティ・オーバーランドパーク・カンザスシティ
30 ラスベガス・ヘンダーソン
次に歴史です。独立戦争以降の歴史についてはざっと見ておくとよいでしょう。博物館や史跡をめぐる際に非常に面白くなります。
また、スポーツについては、野球、アメフト、アイスホッケー、バスケの4大スポーツを予習しておくとよいかもしれません。各都市にチームがあり、観に行く機会も多いので、非常に楽しめると思います。
このような感じで、基本的には渡航に向けた準備をしっかりと行いながらも、リラックスがてら上記のことを進めていくと、米国MBA留学がより楽しく、ラクになると思います!
おまけ
以前、MBAでの勉強法やチームワークの経験談についてnoteに記載しているのでご覧いただけると幸いです。