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絶対湿度と相対湿度の理解、おすすめ加湿器
2023年、東京では3年ぶりに木枯らしが吹きました。
東京は夏日が史上初めて140日間を超すという、極端な気候も同時に起こっています。暑い夏の年は寒さも厳しくなる・・と言いますが冬を迎え寒さとともに気を付けたいのが乾燥です。
低温・乾燥状態ではウィルスの活動は活発化します。だからこそ、特に冬に部屋を暖かく保ち、保湿することは重要なんですね。風邪、インフルエンザ、コロナウィルス等万事においての予防に繋がります。
室温、湿度は温湿度計でチェックしましょう。数字は噓をつきません。現状理解があってどのような対策をうつのかが必要になるのです。
そこで知っておきたいのが「絶対湿度」と「相対湿度」の違いです。
私がこのテーマに着目したきっかけは、以下のちきりんさん、木下斉さんの記事です。端的に言って以下の私の記事は、ほぼこれら記事をなぞるものとなりますが最終的にお勧めする加湿器が異なります。
どうぞお付き合いください。
相対湿度と絶対湿度の違い
私の世代では小学生の理科で学んだ「飽和」の話。ある一定の温度で、一定量の水に溶かすことができる物質の容量には限界がある、というお話ですね。
空気の温度、すなわち気温・室温も同様でして、気温・室温が上がれば空気が含有することができる水蒸気の量も増加します。
我々が普段目にしている湿度は相対湿度と言いまして、その温度における飽和水蒸気量に対するパーセンテージなんですね。
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同じ湿度50%でも気温によって水蒸気量が異なるのです。そこで着目したいのが絶対湿度。絶対湿度とは「1立方㎡の空気中にある水蒸気の質量(g/m3)」で示されます。
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これら画像の出展であるウェザーニュースさんの記事でも触れられていますが、インフルエンザウィルスは絶対湿度11g/㎥以上では増殖が抑制され流行しにくい、ということです。絶対湿度の目安は11g/㎥ということで、室温22℃であれば湿度60%程度に加湿することが目安になるのですね。
(参考)絶対湿度とインフルエンザの関係
〜7g/㎥ :より起こりやすい
7〜11g/㎥:流行しやすい
11〜g/㎥ :流行しにくい
絶対湿度の分かる温湿度計は便利
冒頭で挙げたちきりんさんの記事でお勧めされていた温湿度計を私も使っています。私は旅行が好きで、出張もあり移動が多いので、持ち運びサイズのこちらを重宝して使っています。部屋の場所など少し環境が変わると数値が変化するので、小さいサイズが助かります。
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ある程度絶対湿度に対する感覚を身につけた後で、寝室のベッドサイドなどに固定設置するなら、絶対湿度数値が無いものでも良いと思います。
加湿器は発熱・蒸気式がお勧めだがデメリットもあり
湿度調整をするうえで必須なのが加湿器。
私は当初、水分を含んだフィルタに送風して水分を気化させる、送風式の加湿空気清浄機を使っていたのですが、水分をためるタンクやフィルタの清掃が面倒で、一歩間違うと細菌だらけの空気をまき散らす結果になることを知り発熱式に乗り換えました。
発熱式の加湿器は、煮沸して気化した蒸気を放出するので衛生面の心配が薄いです。また、私が使っている象印の下記商品は、大容量で一晩くらいは水切れせず長持ち運転してくれるうえ、清掃もクエン酸で実に簡単にできます。
とは言え、デメリットもあります。発熱式は端的に電力を食います。電気代は送風式や超音波式より高めです。高熱費が高騰する昨今、まずまず痛い出費です。
また、水漏れ防止機能やチャイルドロックなどもついているとは言え、完全に安全性が担保されているとは言えないのも気になるところではあります。とは言え、私の娘はこれをひっくり返すほど腕白でもなく今のところ安全に使えています。
大人だけの世帯であればより、安全性の問題はないでしょう。
X(旧Twitter)でおすすめしたところ、4名の方に5台すでにお買い上げいただきました。皆さん、加湿性能とメンテナンスの楽さを褒めてくださいます。すっかり象印さんの回し者ですが、良いものはお勧めしたいので気になられた方はご購入をご検討ください。
今日もお付き合い頂き、ありがとうございました!