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弁護士論

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弁護士はいかにあるべきか。思索のまとめです。
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最高裁とどう向き合うのか〜「虎に翼」の桂馬に寄せて

最高裁とどう向き合うのか〜「虎に翼」の桂馬に寄せて

【虎に翼】

海渡先生が書いておられますが、私は公害裁判の事務所出身なので興味を持ち、何かで読んだことがあります。

桂馬(石田)長官率いる最高裁が、公害裁判に関し被害者寄りの見解をとって、全国の裁判所を動かしたことは史実です。同じ最高裁が、同時期に、労働事件や安保・自衛隊問題で次々と反動的な判決を下し、青法協弾圧を行い、現代の保守体制を作り出したことも史実なのです。

私が弁護士になってからも、

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「民衆の弁護士」

「民衆の弁護士」

「民衆の弁護士にとっての首尾不首尾というものは、必ずしもその訴訟で勝訴したか敗訴したかということではない…もし法的な活動が相当程度に民衆の確信を強め、反撃する力を高めたのであれば、それは成功を収めたと評価してよい」アーサー・キノイ「危機に立つ権利」日本評論社 58頁より)

判決とラーメン

判決とラーメン

弁護士の職責は基本的人権を擁護し社会的正義を実現することにあります。ですが、その職業のもう一つの側面として、職人として仕事をするという面があるわけです。

例えばラーメン屋さんはラーメンが自分の作品なのでしょう。基本的人権を擁護するためではなく、社会的正義を実現するためでもなく、美味しいラーメンを作ることはそれだけで価値があるわけです。

同じように、弁護士にとって良い判決は美味しいラーメンと同じ

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2023年の成果

2023年の成果

【以下は個人的なメモです】

今年は、個人的に弁護士としての私なりの「絶頂」の年だったと思います。

理由の一つは、以下の三つの裁判で東京高裁で一審をひっくり返し全面勝訴ということを成し遂げたからです(控訴の認容率は2割程度とされています)。

・有田芳生vs.山口敬之(レイピスト)
・石橋学vs.佐久間吾一(川崎のレイシスト)
・高橋健太郎vs.上念司(全国区のレイシスト)

また、以下の二つの

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法曹の役割

法曹の役割

法曹の役割は法律を形ばかり守ることではない。その先にある人権と正義を守ることだろう。

「市民の基本的権利も法律で保護されない今矢面に立たねば。それが法曹人の義務です。」(映画「弁護人」より)

初出2018年7月28日Twitter

弁護士 布施辰治

弁護士 布施辰治

「生くべくんば民衆とともに。死すべくんば民衆のために。」

この名言を残したのは、自由法曹団の創設者・布施辰治弁護士。

彼は、朝鮮独立運動の若者たち等を弁護して、戦後、韓国から大韓民国建国勲章を受けた初めての日本人だ。
 
彼こそ我々日本人の真のヒーローである。

韓国から建国勲章うけた弁護士の布施辰治とは? (jcp.or.jp)

弁護士費用と「カンパ」

弁護士費用と「カンパ」

1 カンパ裁判の問題点

弁護士費用をカンパ(クラファンでも同じ)に無闇に頼る風潮は、とても問題だ。 最大の問題は、弁護士業務による受益者と出捐者が一致しない点だ。 弁護士は依頼者の利益を守るのがその使命。ところが、カンパに頼ると弁護士は依頼者とともに出資者の顔色を見ざる得なくなり、弁護士倫理と矛盾する。

裁判当事者にカンパする人間は、単に裁判の当事者を守りたいからカンパするとは限らない。むしろ

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弁護士倫理の射程

弁護士倫理の射程

若い弁護士で、時々、刑事弁護士の倫理を民事事件にまで一般化しようとする者がいるが誤りだ。

むしろ刑事弁護の倫理は国家との対決が迫られるという特殊な状況下で求められるものであり、それ以外の状況下では、弁護士は一般市民と同じか、より厳しい倫理的義務を負うと解すべきである。

とりわけ「どんな悪い奴でも弁護するのが弁護士である」という倫理が適用可能なのは刑事弁護のみである。

刑事弁護で被告人の情状を

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弁護士の本懐

弁護士の本懐

いつも言うのだが、正しいことをしたのに世間から袋だたきにされている人々の側にたち、彼らに学び彼らとともに歩むことこそ、弁護士の本懐である。

自己の尊厳を守るために毅然として立ち上がる人々の姿に学ぶとき、弁護士は、人として、職業人として、初めて成長できるのである。

初出 2020年2月18日Twitter