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最高裁とどう向き合うのか〜「虎に翼」の桂馬に寄せて
【虎に翼】
海渡先生が書いておられますが、私は公害裁判の事務所出身なので興味を持ち、何かで読んだことがあります。
桂馬(石田)長官率いる最高裁が、公害裁判に関し被害者寄りの見解をとって、全国の裁判所を動かしたことは史実です。同じ最高裁が、同時期に、労働事件や安保・自衛隊問題で次々と反動的な判決を下し、青法協弾圧を行い、現代の保守体制を作り出したことも史実なのです。
私が弁護士になってからも、
弁護士費用と「カンパ」
1 カンパ裁判の問題点
弁護士費用をカンパ(クラファンでも同じ)に無闇に頼る風潮は、とても問題だ。 最大の問題は、弁護士業務による受益者と出捐者が一致しない点だ。 弁護士は依頼者の利益を守るのがその使命。ところが、カンパに頼ると弁護士は依頼者とともに出資者の顔色を見ざる得なくなり、弁護士倫理と矛盾する。
裁判当事者にカンパする人間は、単に裁判の当事者を守りたいからカンパするとは限らない。むしろ