諦めた、その先。
「諦めた先に、見えてくるものがある。」
今週、受診したメンタルクリニックの先生に言われた言葉だ。
仕事に復帰して3週間。
職場の雰囲気や業務に慣れてきた。
子どもたちの関わりを楽しむことができるようになった。
忙しさはあるが、充実感のある日々だ。
でも、嫌なことがなくなったわけではない。
意識せずとも耳に入ってくる言葉に傷つくことはある。悔しい思いも、もちろんある。
心身の疲れと比例するように、
気持ちは沈み始める。
今の自分にできることをやる。
そう決めた。
限られた時間の中で、
私に与えられた仕事をやり遂げる。
それが、今の私にできることだ。
それなのに、すぐ周りの声に惑わされる。
他人と比べれば、私の仕事量は少ない。
早く帰ることを目標にしていたはずなのに、
いつの間にか後ろめたさを感じる。
もっとできなくちゃ。
もっとやらなくちゃ。
何もできなくなっていたかつての私に比べたら、
できていることが、こんなに増えたはずなのに。
「諦めた先に見えてくるものがある。」
今はまだ分からない。
現状に諦めることは、
なんだか悪いことをしているような気がする。
今の自分にできるのはこれくらい。
諦めてみたところで、何も見えてこない。
でも、
私にとって救いの言葉であることは間違いない。
諦めた先になにか見えるものがあるのなら、
それが分かるまで諦め続けてみよう。
あれもできない。これもできない。
それが今の私だから仕方ない。
でも、できることだってちゃんとある。