せっかち眼鏡を外した世界
せっかちな私は、待てる人になろうと決めた。でもすぐに忘れてしまうのが人間だもの。せっかち眼鏡を外して、待てる人の目でみる時間をつくりたい。
そのための記録。
せっかちな私はどうしても、
「できた」か「できていない」かの評価をしがち。
教員として授業をした時、
生徒に課題を与え、取り組ませる。
そこで私のかける言葉は、
「おぉ〜できたね!」「どこまでできた?」
「あと、どれくらい?」こんなのばっかりだ。
結局、
作業の進みを気にしてばかりで中身を見ていない。
自分のペースで進めたいと思うと、
与えた時間内にできてるかどうかが重要になる。
相手のペースで進めようと思えば、
時間内にできたかどうかは関係ない。
何ができて、何ができていないのか、
それが重要なのだ。
教育活動で一段とせっかち眼鏡の色が濃くなるのが、美術などの創作活動。
作品の完成度より、作業速度を気にしてしまう。
どんどん次の作業に進めたがる。
でも、
作品は早く仕上がればいいってもんじゃない。
どんなに時間がかかっても、
自分の納得いく作品を仕上げるのが
芸術の真骨頂と言ってもいい。
先に先に進めようとするより、
本人がどんな作品を仕上げたいか。
そこに目を向けるのが、待てる人だ。
せっかち眼鏡をなかなか外せずにいる私。
ふー疲れたって瞬間が、無意識にかけた眼鏡の重たさに身体が悲鳴を上げているサインだ。
もっと待っていい。
もっとゆっくりでいい。
自分にも、子どもにも、繰り返し言い聞かせよう。