- ドイツ白ワイン3種飲み比べ会 -【ワイン部|活動報告】
梅の花がほころびはじめ、長かった冬もようやく終わりに近づいてきましたね。こんにちは、ワイン部会計・ヒエダと申します。今回はワイン部広報のスミダさんに代わって、初レポートをお送りします!
バレンタインデーも終わった2月の夜。記念すべき第10回を迎えたワイン部の活動は、日本であまり馴染みのない、ドイツの白ワインを3種テイスティングしました。今回はワインのお供も大充実!ぜひ最後までご覧ください。
▼前回の活動内容はこちら
チョコより甘い?!ドイツの白ワイン
日本でドイツワインといえば、青いボトルに猫のラベルが貼られたデザートワインをイメージされる方も多いのではないでしょうか。
ズバリ、今回は「ドイツと糖度」をテーマに、ソムリエの講習を受けていきます。
通常、寒い地域で作られるワインは酸味があると言われています。ところが年間平均気温が約9℃と寒い気候のドイツにおいて、なんとワイン生産量の約4割が甘口となっているそうです。一体どういうことでしょう?
ソムリエ曰く、糖度の高いブドウを作るためには、3つのポイントがあるそうです。
1つ目は冬が来るぎりぎりまで木の上で完熟させること。2つ目は葡萄を凍らせること。
そして3つ目はなんと、葡萄にカビをはやすこと!貴腐菌をブドウに付着させ、果皮の組織をあえて破壊。その後日照が多く乾燥した天候が続くと、中の水分が蒸発し、収穫時には糖分などのエキスが凝縮した貴腐ブドウへと変貌を遂げるのだとか。
正直カビが生えたブドウの画像を見たときはゾッとしましたが(笑)、よく考えればチーズや納豆も菌類のおかげで美味しくなりますもんね。菌類の奥深さと同時に、ブドウにカビを生やしてまで美味しいワインを作ろうとする、人間の食に対する飽くなき探求心を感じました。
そんなドイツで造られた甘口白ワイン3種を、糖分の低いものから高いものへと順にテイスティングします。
リースリング飲み比べ
はじめに、同じモーゼル産・同じブドウ品種「リースリング」を使ったワインを試飲します。
1本目はモーゼルで世界最古のリースリングの樹を所有する生産者「カール・ローウェン」の「リースリング クアント」。
2021年とまだ比較的若いため、色は緑に近い黄色ながら、香りは熟した果実のような甘い香り。口に含むと、はじめは酸を感じますが、どんどんまろやかに変化していき、最後にほんのり甘味を感じて余韻を残しながら終わっていきました。
講義で「ドイツと言えば甘口」というイメージを持った後だったので、ドイツにもこんなに爽やかで美味しい白があるのかと驚きに満ちた辛口リースリングでした!
2本目は、「ヴェレナー・ゾンネンウーア・リースリング・アウスレーゼ 2016」。樹齢平均60年の古樹からとれるブドウで造られており、「アウスレーゼ」は「遅摘み」を意味しているのだとか。1本目よりも5年熟成期間が長いため、しっかりと濃い黄色をしています。
こちらは桃やハチミツのようなリッチな甘さながら、不思議と重たさはなく、ほのかに酸も感じる1本でした。甘いワインが苦手な私でも、比較的飲みやすかったです。
極甘!貴腐ワイン
そして3本目は世界三大貴腐ワインの1つ、「アルツァイヤー カペレンベルグ トロッケンベーレンアウスレーゼ 」をテイスティングします。
色は輝く黄金色。グラスに注がれた瞬間から甘い香りが漂ってきて、一口飲むと濃縮したブドウの甘味が口いっぱいに広がります。糖度が高いためワインの粘度も高く、まさにハチミツのようにとろりとした味わいです。
ソムリエによると、甘すぎて量が飲めないため、食事の後にデザートワインとして少し楽しむのがいいのだとか。アルコール度数もワインにしては低めの9.5%なので、普通のワインが苦手な方や、ワイン初心者の方にもおすすめとのことです。
ワインのお供もドイツ料理で
さて、ワイン部では毎回ワインとともにおつまみをご用意しています。会計のわたくしが買い出しも担当しているのですが、今回は初参加・横田さんの手料理も加わって、ジャーマンポテト、ソーセージ、プレッツェル、ザワークラウトとドイツ料理が盛りだくさんの一皿になりました!甘いワインに、塩気がよく合い、参加者からも大好評でした。
さらに弊社会長からは、美味しいチーズの差し入れも。会長、横田さん、ありがとうございました!
まとめ
今回は、ドイツの白ワインをテイスティングしました。普段飲まない甘口ワインだからこそ、こうしてワイン部でたくさんの方と少しずつシェアして楽しむのに、ピッタリのワインだったと思います。貴腐ワインは少々お高めですが、それ以外は3,000円弱と比較的リーズナブル。ソムリエのおすすめなので、ぜひ気になった方はお名前で検索してみてください。