長澤まさみの無駄遣い:映画『スオミの話をしよう』レビュー
長澤まさみが、この世代で群を抜いて芸達者、スターであることは誰も異論ないはず。三谷幸喜がその長澤まさみのために企画し脚本を書いて監督した、となれば、ファンとしては期待するのは当然。しかし、この仕上がりはガッカリ。呑気に鑑賞できるお気楽映画でしかない。舞台でやることを無理に映画にした印象の一本。
長澤まさみ扮するスオミばかりでなく、幼馴染みの同級生、夫となった6人全員のキャラクターデザインが曖昧で、映画として何を目指したのかが不明。資金も時間も十分で、これだけの役者を揃えられるなら、もっといくらでもやりようがあったはず。
長澤まさみの無駄遣い。ただそうコメントして、スコアなし、とする。