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【東大院試】院試前のスケジュール!受験を決めてから合格までの道のり

こんにちは、鎌倉エミリです。今回は、院試前のスケジュールについてお話ししたいと思います。

院試では、研究計画書・専門科目・英語・面接など様々な要素が総合的に評価されます。すべての評価項目について、限られた時間の中で万全に準備を整えるためには、計画性を持つことが大きなポイントです。よって、当記事では、私が大学院受験を決めてから合格するまでの実際のスケジュールについて紹介します。ぜひ、計画を立てる際の参考にしてください!


【入試前の実際のスケジュール】(1日の勉強時間は10〜15時間)
(1)2019年12月:大学院を受験すること & 志望校を決める
           過去問を分析する
(2)2020年1月:大学院での研究テーマを決める
         研究室訪問をする
         英語(TOEFL ITP)の勉強を始める
(3)2020年2月:専門科目の勉強を始める
(4)2020年4月:志望理由書の作成
(5)2020年5月:出願
(6)2020年7月:英語のスピーキングの勉強を始める
          面接対策を始める
(7)2020年8月:受験
(8)2020年9月:合否発表


【12月】
過去問の分析

私は12月下旬に大学院の受験を決め、それと同じタイミングで志望校を選びました(東大の国際協力学専攻のみ)。そして、その後真っ先に取り組んだことは、過去問の分析です。

ちなみに、私が受験した東京大学の国際協力学専攻は、英語の試験として例年TOEFL ITPが出題されていました。よって、過去問の分析は、専門科目についてのみ行いました。英語については問題の分析はせず、TOEFL ITPの問題集にすぐに取り掛かりました。結局、コロナの影響でオンライン受験となったことから、入試1ヶ月前に突如TOEFL ITPから東大独自の問題に切り替えられましたが・・・。

募集要項を熟読することはもちろん、入手できる分の過去問すべてに目を通し、「どのような内容が出題されるのか?」「どのような問われ方をするのか?」を把握しました。
受験勉強に取り掛かる前に、このように入試問題の傾向を分析・把握することで、より効率的に試験対策を進めることができたと感じています。


【1月】
① 大学院での研究テーマを決める

大学院の受験を決めた後、私はなるべく早く研究テーマを設定しました。というのも、希望する指導教官の選定や研究室訪問、志望理由書、面接などは、研究テーマが定まってこそ初めて取り掛かることができるものです。入試に関するこれらの要素により早く取り組むためにも、できるだけ早く研究テーマを具体的に設定することをおすすめします。

② 研究室訪問をする
1月中旬、興味のある研究室の先生と対面で個別面談をしていただきました。後々、入試の要である志望理由書や面接で「自分の研究はなぜこの研究室で可能なのか?」「なぜ他の研究室ではなくこの研究室を選ぶのか?」をきちんと説明できるようにするためには、研究室での研究内容等について、先生方から直接情報を得ることが重要です。自分の研究テーマを事前に考えた上で、研究室訪問の際に具体的な質問をすることをおすすめします。


③ 英語(TOEFL ITP)の勉強を始める
東大の国際協力学専攻は、例年英語の試験としてTOEFL ITPが出題されます。後述する通り、私が受験した際は、新型コロナウイルスの影響で入試がオンラインに切り替わったことから、急遽TOEFL ITPではなく、専攻が独自に作成した問題に内容が変わりました。しかし、オンライン入試への変更が決定したのは入試の約1ヶ月前であったため、それまで半年弱の間は毎日TOEFL ITPの対策を続けていました。

TOEFL ITP対策としては、単語を覚えること問題集を解くことの2つに徹し、毎日2〜3時間程度勉強しました。(実際に使用していた問題集は別記事で紹介します。)


【2月】
専門科目の勉強を始める

上述した通り、東大の国際協力学専攻は、専門科目で出題されるキーワードを毎年募集要項で公表しています。4月上旬に募集要項が公開されるまでの間は、国際協力学についての一般的な知識を身につけるため、以下3冊の参考書をそれぞれ3〜4周ずつ読みました。

1)『国際協力学』. 東京大学出版. 髙木保興
2)『国際協力 その新しい潮流 第3版』. 有斐閣選書. 下村恭民ほか
3)『国際協力学の創る世界』. 朝倉書店. 東京大学大学院新領域創成科学研究科環境学研究系

4月上旬に募集要項が公開され、具体的な出題内容が確認できた後は、各キーワードに関連する文献をひたすら読みまくり、ノートにまとめる作業を繰り返しました。
参考文献については、コロナ禍で図書館が利用できなかったため、(1)Amazonもしくはメルカリで取り寄せ、(2)ciniiで検索、(3)当時夫が所属していた米国の大学院のデータベースで検索、(4)国会図書館で複写、といった方法で何とか集めていました。

また、文献を読むことに加え、現在の国際社会の動きを把握できるよう毎朝30分〜1時間かけて日経新聞を読んでいました。入試問題への直接的な対策というわけではないのですが、新聞を毎日読むことでどのような課題が社会で注目されているかを把握でき、ひいては試験問題の予想に繋がる可能性があります。実際、入試前はESG投資に関する記事が多く掲載されており、「これは出題されそう!おさえておこう!」と、注意しながら記事を読んでいた記憶があります。実際、入試本番ではESG投資について出題がありました。試験に直接関係するというわけではないので、無理に読まなくてもいいと思いますが、時事問題への理解度が高まると自信も付くのでおすすめです。

【4月】
志望理由書の作成

専門科目の勉強は一旦休み、丸々2週間、集中的に志望理由書を作成しました。志望理由書を書く際に私が心がけたことは、一貫性具体性の2つです。この2つはどちらも、文章に説得力を持たせる、すなわち「私の研究には、この大学院のこの研究室が最適なのだ!!」ということを先生方に納得してもらう上で欠かせない要素です。(1)研究に興味を持った動機、(2)大学院で研究したい内容、(3)修了後の展望、の3つに一貫性を持たせ、研究対象や研究手法等をできる限り具体的に記載すると良いと思います。 

【5月】
出願

各種書類を取り寄せたり、記入したり、提出したり・・・意外と大変です。時間も労力も結構かかります。余裕を持って、早めに取り掛かりましょう。

【7月】
① 英語のスピーキングの勉強を始める

試験日から約1ヶ月前、新型コロナウイルの影響により、入試の実施方法が急遽オンラインに変更されることに!それに伴い、英語の試験内容もTOEFL ITPではなく国際協力学専攻が独自に作成する問題が出題されることになりました。
新しい問題は、リーディング・ライティング・スピーキングのスキルが試されるとのこと、リーディングとリスニングのみが出題されるTOEFL ITPとはかなり異なる内容…。長い時間をかけて毎日毎日TOEFL ITPの対策を進めていたため、若干ショックを受けました。が!気持ちを切り替え、すぐさま新しい対策に取り掛かることに。

新たな実施内容であるため、当然過去問はありません。また、どのような問題が出題されるのか、大学側からも情報は公開されませんでした。ピンチ!しかし、「条件は受験者全員同じ!とりあえずできることをやろう!」と、スピーキング対策としてDMM英会話を毎日50分受講しました。他の講座を受けたことがないので比較はできませんが、DMM英会話は受講して良かったと強く思います。かなり英会話の練習になりましたし、学んだことを試験本番で大いに活かせたと感じています。
リーディングに関しては、専門科目の勉強をする際に英語の文献をかなりの量読んでいたので、それをもってリーディング対策としていました。新たな対策は特に取っていません。

② 面接対策を始める
面接で聞かれそうな質問とその答えを30個ほど用意し、毎日ひたすら口に出して暗唱しました。
考えなくても勝手に口から答えが出てくるくらい、答えを身体に染み込ませるように、毎日毎日執念を持って練習しました。プレッシャーからか、吐きそうなくらい胃が痛くなったことは今でも忘れられません・・・。
また、オンライン家庭教師『まなぶてらす』で合計3回、夫とはほぼ毎日面接の練習をしました。簡潔にわかりやすい解答になっているかどうか、第三者に聴いてもらいアドバイスをもらうと良いと思います。

【8月】
受験

自宅にて、オンライン受験。試験前日と当日の朝は、ネットの通信状態を入念にチェックしました。

【9月】
合否発表

自宅のパソコンから合否を参照。画面上で自分の受験番号を見つけた瞬間、漫画のように手がブルブルと震えていたことだけ覚えています。   


以上、私の入試前の実際のスケジュールでした。受験勉強の計画を立てる際の参考に少しでもなれば嬉しいです♩


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