サラッと食べられた鶏ガラリゾット
ああ、米がないのを忘れていた。測ってみなけりゃわからないと期待を込めてみたものの、満タンにならないカップ前に大きく息を吐く。
ふぅ。
そうして今日のランチはリゾットに決定した。
冷蔵庫も閑散としている。
そもそもリゾットって何がいるんだっけ……。
こんなふうに調べだすと、引き返せない。できあがったリゾットと画面越しにご対面するたび、口や胃がリゾットを受け入れる態勢を整え始める。
チーズリゾット、トマトリゾット、クリームリゾット。
ここからのメニュー変更は至難の技。
(リゾットに決めたけど、作れるのか?)
問いかけたところで答えは出ないので、ヒント探しの旅は終わらない。
一品ランチで済ませたい私としては、具だくさん希望。なにを入れようかねぇ。
「リゾット 鍋」
でレシピを調べると、シンプルなリゾットがぞろぞろ。まあ、リゾットってシンプルなものですよね。
手持ちの食材をかき集め、体制を組む。よし、イメージできたぞ。アレンジチャレンジが確定した。
とはいえ、米の扱いは適当にやっちゃマズイよねと本能が訴えかける。そうやって失敗を重ねてきた。
米の扱い方は、今回、リュウジ先生に教わります。
レシピのベースも拝借。
玉ねぎは大根に。コンソメは鶏ガラの粉末。パセリはカーリーケール。パルメザンチーズはミックスチーズ。
代打パレードである。ここまでくると原型をとどめないやろ?と思ったけど、作ってみないとわかんないわ!
ケールの茎だって、刻んで入れちゃお。
くつくつ……。
やさしく鍋を揺らす。火を入れていると焦げ付いちゃうのでね。
かといってグチャグチャ混ぜると、余分な米の粘りが出てしまうそう。だからやさしくね。
サラサラだったのに、少し粘度が出てきて、気づけば水分が飛んで米が浮き上がってくる。
そうしたら、沸騰したお湯で伸ばす。
ふつふつ……。
粘度の出てきたリゾットがフライパンに張り付くんじゃないかと、最後の最後はヒリッとした。そんなスリルも時には楽しい。
米の硬さと味を見て、15分ほど火入れをしてお皿へ。
黒こしょうをガリガリっ。できあがり。
コンソメの代打に鶏ガラってどうなん?と思ったけど、チーズのおかげか洋の感じが出せたみたい。要はお出汁ですもんね。
チーズこってり!のリゾットも好きだけど、このあっさりテイストが好きだわ。サラッと食べられてしまいました。
煮詰まったら熱湯を注いで、ふつふつした状態をキープする。
コレをおさえれば、うまくできますよ◎
ああ、あっという間にごちそうさまでした〜。
リゾットのレシピ
材料
米(100g=0.5合程度)
水(600cc)
大根(適量)
カーリーケール(1房)
ミックスチーズ(適量)
ニンニク(1片)
オリーブオイル(小さじ2)
鶏ガラ粉末(小さじ1.5)
黒こしょう
作り方
刻んだニンニクを、香りが出るまでオリーブオイルで炒める
さいの目切りの大根を入れて、透き通るまで炒める
生米とみじん切りしたケールの茎を入れて、さっとオイルを絡ませる
鶏ガラ粉末を加える
沸騰したお湯を1/3ずつ入れる。ここから15分炊くのが目安。
すぐ「ふつふつ」と沸いてくるので、火加減を弱火〜中火に調整。ふつふつした状態をキープ。鍋にはりつかないように、ときどき鍋をゆする。
水分が減ったら、沸騰したお湯(1/3)を入れて、ときどき鍋をゆする。
お湯を全て入れて、最後の火入れ。水分が減って米が浮かび上がってきたら、味見&火入れ加減を確認。
チーズを入れてざっくり混ぜる
皿に盛り付け、黒こしょうをガリガリ&ケールの葉をちょこんと乗せる