「逃げろ。」シナリオ集 吸血鬼ロキと創造主ノッチ
天から、星が落ちる時。
奪うのは、命だけではない。
気力と勇気が奪われた人間は、生きる理由も見失い、長くは走れない。
私は、そんなしおれてしまった者たちに、力を、血肉を与えているのだ。
ノッチside
僕の世界の中に、どうして君がいたのか、今なら分かる。
もう、誰も傷つけたくない、自分がいたからだ。
彼に奉られて、「創造主」なんて名乗っているが、僕はただ、自由に自分の世界を作りたかっただけだ。
僕は、破壊衝動の塊になっていた。
次はあの世で、素晴らしい世界を創るとしよう。
ロキside
君は、素晴らしい才能の持ち主だ。
君の才能をきちんと見ようともせず、否定したこの世界こそ、葬られて当然だ。
君の好きなように変えてしまえ。私が、力を貸そう。
この植物を使うのさ。君の創造力を、ありのままに引き出してくれる。
まずは自由に、君の力を使うと良い。
そして、一仕事終わった暁に、あることを頼みたい。なあに。君にかかれば、大したことはないさ。