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【取材後記2】「おみやげ」を集めてできた、わたしの帰る場所:嘉麻市での5日間
「どこから話そう あなたにもらった この帰り道」
5日間の取材活動が終わった金曜の夕暮れ、
博多駅で豚骨ラーメンを食べていると、ふいにBGMとして流れていたBUMP OF CHICKENの「SOUVENIR」という曲が耳に入ってきました。
この歌詞があまりにも今回の旅のしめくくりにぴったりで、何かにせきたてられるようにこうして筆を取っています。
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私は2/20~2/24の5日間、福岡県嘉麻市にいました。
普段は東京で大学生をしている私が嘉麻市に来たのは、「嘉麻市ふるさと納税公式note」というプロジェクトを立ち上げ、ふるさと納税の返礼品事業者さんの取材をするため。
昨年4月に引き続き、今回が2度目の取材。
今回は全部で6つの事業者さんをめぐり、記事を執筆しました。
※ここに至るきっかけや1度目の取材については、以下の【取材後記】をご覧ください
今回で嘉麻市を訪れるのは4回目。
来るたびにいろんな人から「おみやげ」をもらって、
いつしかここは私にとって「帰る場所」のひとつになっていました。
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パンパンになったスーツケースを抱えて
先ほども書いたことですが、今回、嘉麻市で取材をするのは2回目、来るのは4回目。
まだ会ったことのない事業者さんへの取材に行く合間に、前回訪問したときにお話しした事業者さんのところにも遊びに行きました。
行きはスリムだったスーツケースも、帰りにはファスナーを閉めるのに一苦労。
というのも、行く先々で「おみやげ」を買ったり、もらったりしたからです。
前回の取材で惚れ込んだ農家さんの直売所にお邪魔して、2時間近く話し込んだ後にその方が作ったお米を買い、
今回取材したお菓子屋さんで売っていた雑貨に一目惚れし、
何度も行っているたまご屋さんでたまごカステラを見つけて即購入し、
初めて行った味噌屋さんで瓶詰めのお味噌をおすそ分けしていただき、
お邪魔したりんご農家さんに「これ持って帰り」と箱いっぱいのりんごをもらい、
一緒に取材に回った市職員さん(兼 友人)に私と同じ名前のついた日本酒をもらい、
私がここで経験した出会いの数に合わせて、
増えていくおみやげ、
大きくなっていくスーツケース。
嘉麻市のみなさんはすごく気前がよくて、いろんなものをおすそ分けしてくれます。
もしかしたら、次はもう少し大きい鞄で来たほうがいいのかも。
図々しくも思わずそう考えてしまうようなあたたかい関係が、私にとっては宝物のように思えます。
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もらった約束で「帰り道」になる
インターン生としてこの地域に関わり始めたころ、
私はまだまだこの地域にとっては「お客さん」だと思われていたような気がします。
「若い人が来てくれた」と歓迎されてはいるけれど、
「いつまで関わり続けてくれるんだろう」と少し不安に思われているような。
でも今は、
「うちがイベントに出店するときにはぜひ来てね」
「いちじくの実ができたときにまたおいで」
「次は美味しいメロン食べに来て」
「梨とりんごの時期になったらまた来てください」
こんなふうに地元の方に声をかけていただけるようになりました。
皆さんからもらったお土産を携えて、私は東京への帰路に着く。
東京が生活の拠点になっている私にとって、東京への道は間違いなく「帰り道」です。
その一方で、
嘉麻市に行く道も、地元の人たちからもらった「約束」で、
もうひとつの「帰り道」になったような気がします。
この約束も、私が嘉麻市でもらったもうひとつの「おみやげ」だと思うのです。
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おみやげを手にするのは、帰る場所があるから。
次に私が嘉麻市に来るときは、私を迎えてくれる人たちに向けて、たくさんのおみやげを持っていこうと思います。
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気がついたら全くまとまりのない散文詩のような文章になってしまいました…
ここからは軽くお知らせです。ここで触れた「取材」を経て執筆した記事は、こちらに掲載しています👇
私が出会った素敵な事業者さんをご紹介しているので、ぜひ一度ご覧ください!