自分のセクシャリティ、みんなと同じ?
自分の恋愛感情は、みんなとだいたい同じで、それが普通だろうなって思いますよね。
わたしもついこの間まではそう思っていて、世の中にはLGBTQといった、自分たちとはちょっと違う人がいるらしい…ぐらいでした。
でも違いました。
ごく当たり前に「目玉焼きには塩こしょう」という概念しかなかった小学生時代に、世の中には「目玉焼きにソース」派も「醤油派」も「マヨネーズ派」も「ソース&マヨネーズ派」もいることを知って、普通だと思っている概念の脆さに気づき、どれも旨いじゃないか!と知らない領域を知った時の、静かな興奮。
それに似た興奮を覚えるくらいには、知れば知るほど、人のセクシャリティはバラエティー豊かでした。
はじめに
わたしは最近セクマイを自認しました。
1ヵ月ほどセクシャリティについて勉強して、久々に新しい知識で自分の普通がガラッと更新される感覚に、静かに興奮している毎日です。
もっと早く勉強すれば良かったです。
たぶん自認したから、自分のことだから、ちゃんと理解したいと思ったんだと思います。
だから、当事者じゃない人が関心がなくても、自然なことだと思います。
ただ、時代と世界はすでに結構進んでて、自認・公表してる人が増えていて、身近に感じることがどんどん増えてきて、当事者じゃなくても関心を持つ人も増えるんだろうなと感じています。
今回は、わたしが勉強してセクシャリティに対して抱いたイメージをベースにお話しします。
もちろん、理解しきれていない部分、表現しきれていない部分は多々あるし、正解も間違いもないので、異論・議論大歓迎です。
ではスタートです。
人間関係のフィールドのカタチとドアとステッカー
表題の通り、オリジナルカスタマイズということで、いろいろモノに置き換えてお話しします。
セクシャリティは色のグラデーションで例えられることが多いですが、自分の色探しをして染まろうとするのはなんか違うという意見を見たことがあって、同時にわたしも、色の曖昧さではない何かで表現できるんじゃないかなと感じたので、モノで例えてみました。
まずは、個人個人の中にある、人間関係フィールドのカタチです。
このカタチに近い人、全然違う人、それぞれあると思いますが、
一旦ピラミッド型を一般的なマジョリティのカタチと定義します。
次に、人間関係が発展していく中で通過する、ゾーンとゾーンの間についてです。
ゾーンとゾーンの間には、
ドアとそのドアを通れる条件を示すステッカーがあります。
ドアを通るほど、人間関係が発展していくというイメージです。
つまり、
誰かが自分の知り合い/友達/恋人になる
↓
それぞれのゾーン手前の
ドア(場合によっては条件付き)をクリアしている
ということです。
どのゾーンにどんなドアを設置するかは、人それぞれ、その時々だし、どのドアにどんな内容のステッカーを貼るかも自由で、人生経験をするほどに内容がどんどん変わるかもしれません。
ドアの枚数も然りです。
1枚だけのゾーン間もあれば、条件ステッカー付きドアが複数枚あるゾーン間もあります。
図以外でも、同い年の人とならすぐに仲良くなれるけど、年上や年下だとなんか違うみたいなことありませんか?
たぶんそれは、無意識に通れるドアを複数設置して区別してるんだと思います。
一目惚れのイメージ ミラクルロード
一目惚れは、ショートカットコースがあるようなイメージなので、ミラクルロードと呼ぶことにします。
一目惚れしやすい人と、滅多にしない人がいるように、ミラクルロードへのドアとステッカーの種類も様々と思われます。
アセクシャル/アロマンティック
ここからは、いわゆるセクシャルマイノリティの一部についてです。
まずは、アセクシャル/アロマンティックです。
恋愛/性的感情を持たないセクシャリティなので、人間関係のフィールドは台形っぽいイメージ。
ここで注意したいのが、「欠けている」という表現です。
もともとないので、欠けてなくなったのではありません。それから、恋愛感情と友情や家族愛といった愛情は完全に別物なので、アセク/アロマも誰かを大切に思う心があります。
デミセクシャル/デミロマンティック
次は、デミセクシャル/デミロマンティックです。
デミロマ/デミセクは、めったにないけど、恋愛/性的感情を持ちます。
恋愛/性的感情を持つまでにかなり時間がかかる場合が多く、相手と親友以上の関係(人と場合によって程度は異なる)になってからじゃないと、恋愛/性的感情を持たないセクシャリティです。
普通の恋愛じゃんと思う人もいるかもしれませんが、ここで大切なのが精神的な繋がりです。精神的な繋がりなく、相手のことをよくよく知らずに、恋愛/性的感情は芽生えないわけです。
精神的な繋がりとは…というと、いい説明方法がないなと悩むばかりなのですが、一番近い感覚かなと思うのが、
推しの芸能人にはただ好き!という気持ちだけで、一方的に相手を知っているだけだから特に恋愛/性的感情はない
身近な大切な人には、好きだという気持ちだけではなく、お互いの気持ちもすごく大切で、気持ちが通い合うと嬉しいし、それが恋愛/性的感情になることがある
といったところでしょうか。難しい!!!
次もデミセクシャル/デミロマンティックのカタチ違いです。
わたしの場合は、こっちの方が自分に近いなぁと思っています。
精神的な繋がりを感じられて初めて恋愛/性的感情を持つのは上と同じなのですが、好きな人や恋人に対する感情や愛情の程度が、他の愛情を持って大切に思っている人たちに対する程度と横並びのパターン。
でも、これはデミセク/デミロマに多い話であって、限った話じゃないんだろうなとも、考えるほどに感じています。
一目惚れはするけど、感情や愛情の程度は横並びというパターンとかもあるはずです。たぶん。
リスロマンティック/リスセクシャル
次はリスロマンティック/リスセクシャルです。
リスロマンティック/リスセクシャルは、相手の気持ちが強く影響するセクシャリティです。
誰からの恋愛/性的感情も不快に感じる人もいれば、まれに不快感を持たないことがある人もいるので、程度は人によって様々なようです。
わたしの場合は、わたしの片想いから始まっていれば相手の感情に不快感はありませんが、ありがたいことに相手から片想いしてもらった場合に不快感を感じてしまう、リスロマです。
組み合わせは人の数だけありそう
下の図は、ほんの一例を表現したものです。
やっぱりとてもバラエティ豊かで、普通とは?という印象です。
最後に
ここまで、人間関係のフィールドのカタチをピラミッド型や台形型で表現してきましたが、おそらく別のカタチの人もいるし、恋愛関係のフィールドとそれ以外のフィールドを別々で持っている人もいると思います。
そう考えると、
フィールドのカタチ・数
×
ドアの種類・数
×
ステッカーの内容
で、ひとひひとりのセクシャリティが決まると考えると、数字的にもとんでもないカスタマイズのパターン数…
セクシャルマイノリティの区分分けすら、単なるグループの名前に過ぎないように感じます。
その名前があることで、検索しやすかったり、説明しやすかったり、自認しやすかったりするメリットも大アリなんですが。
いろんな人のオリジナルカスタマイズ、めちゃくちゃ気になります。
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