腰痛の難しさを紐解く 腰椎の機能障害のまとめ
みなさんどうも。
今回は腰痛についてnoteにまとめてみましたので、ご興味ある方は少し覗いてみて下さい。
それではいきましょう!
臨床上、腰痛に悩む対象者はとても多いですよね。そのわりに、腰痛は一言でまとめれる程簡単な疾患ではなく、複雑な条件が複雑に絡み合って症状が出るのが腰痛です。
今回のnoteを通して、少しでも腰痛の種類と腰痛の発症機転を一緒に学んでいければと思います。
このnoteを一読して頂くことによって、
これらを学ぶことが可能です!!
では、早速解説していきたいと思います!
腰痛とは??
人間の特徴は2足歩行になったことです。
2足歩行になったことから、上半身の荷重負担の多くを腰椎と骨盤で受け止めているため、持続的な腰椎の負担、加齢に伴う構造的な劣化、外傷などによって腰椎に疾患が生じます。
その代表的なものが腰痛となります。
腰痛は加齢変性や、生活習慣や行動範囲によって生じます。
そのため、若年者と高齢者とでは予測できる腰痛の種類が変わってきます。
下の画像に簡単にまとめておきました。
腰痛は1つの【症状】 疼痛を出している組織や部位は??
①筋肉→浅層から触診することができる。筋性疼痛では圧痛が存在し、筋緊張が高いことが多い
②椎間関節→筋肉の深層で触知可能。圧痛を認めた場合、椎間関節性疼痛を疑う
③仙腸関節→PSISを中心に触診していくことがコツであり、仙腸関節障害があると関節周囲をつなぐ靱帯が緊張し、圧痛が生まれる(ワンフィンガーサイン)
④椎間板性疼痛→触診は不可能。理学所見や画像所見にて推測していく必要がある。医師が行うディスコグラフィーやミエログラフィーでは、ステロイドを併用し治療と病態の診断を同時に行う
⑤終板障害→スポーツを活発に行っている若年者に多くみられ、椎体と椎間板の間にある軟骨に障害が起こる。骨折に似たような病態であり、スポーツの完全停止や外固定が必要。X線所見とMRIを合わせて所見を確認する必要がある
⑥椎体圧迫骨折→X線所見、MRI、CTなど画像所見が有効。叩打痛テストが有効。座位や立位では痛みがないが、臥位で痛みを認めた場合圧迫骨折の疑いがある。抗重力位では骨折部がかみあって安定するため
腰痛に対する運動療法の考え方
疼痛が発生するメカニズムとしてはいろいろ考えられますが、
という考え方が運動療法を処方する際には重要ではないかなと考えています。
他にもどんな腰痛かによってももちろん対応は異なってくるわけですが、他に考えられるパターンも下記に示しておきます。
腰椎の過度な前弯
腰椎の過度な前弯による腰痛には、椎間関節疼痛、成長期分離症、脊柱管狭窄症があります。
腰椎の変形後弯(高齢者に特有な姿勢)
腰椎の変形後弯を伴った姿勢で動くと、間欠性腰痛(一時的に休息をいれると腰痛がなくなる)を引き起こします。
腰が曲がった状態で立位姿勢を保とうとすると腰部の筋内圧が高まり、筋性疼痛を招きやすくなります。特に、脊柱の圧迫骨折後に引き起こされやすいです。
腰椎が後弯しフラットバックのような状態になると、股関節と膝が屈曲位に入りやすくなります。そういった現象により、高齢者の方は膝と腰のどちらにも障害があることが多いですね。
腰椎の解剖と特徴
脊柱管には硬膜に囲まれた馬尾が存在し、馬尾から各椎間孔に向かって神経が走ります。
後根神経節には、知覚受容器が豊富に存在し、椎間板が後根神経節を圧迫して生じた病態がいわゆるヘルニアという状態です。
中でも外側に椎間板が突出した、外側ヘルニアと呼ばれる病態は、一般的なヘルニアよりも痛みが強くオペ適応の可能性もあります。
椎間関節は左右あるが、支配は片側性のため椎間関節性疼痛は片側性疼痛になる
腰椎の解剖学的特徴
腰椎の回旋動作について
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