あり得ないでしょ?
先日、父方の親戚の集まりがありました。
いとこが5人居たのですが、父親が末っ子だったことから、いとこの内一人を除いてすべて年上で、最高10歳くらい離れていたので、子供の頃はよく遊んでもらいました。また、叔父や叔母にも良く可愛がってもらっていました。
先日、その親戚と会ったのが多分10年~20年ぶりくらいだったのですが、自分のなかで、お兄さんやお姉さんだったいとこたちは、アラフィフやアラカンの年齢に、叔父や叔母は、80歳を超え、昔の面影が全くなくなっていたことに軽く戸惑うと同時に、時間の経つ速さと無情さを感じました。
みんなで食事をしていたのですが、父親の長男夫婦(叔父と叔母)と同席になり、色々話を聞いていたのですが、多分10年間、20年間と言うレベルで、定期的に水泳やダンス等の運動を欠かさずしていると聞き、驚きました。
「辛い時も、しんどい時もある。それでも続けていく。そうすると、その続けてきたという事が力になる。」
と、叔父が力強く語っていました。
勿論、同じくらいの年齢で、毎日健康の為に運動を欠かさず行っている人はたくさんおられると思いますが、その逆の方も、同じように沢山おられると思いますので、高齢にもかかわらず、運動を続ける意志を持ち、それを実行しているのは本当にすごいと思いました。
見た目はずいぶん老いてしまいましたが、叔父、叔母の歩き方、姿勢、動作、会話の反応等で、日々健康維持の為に努力していることがとても良く分かりました。
そしてその夜、実家に戻り取った夕食の時が手持無沙汰でしたので、テレビをつけると、ベートーベン生誕250年記念の番組が放送されていました。
今日調べてみると、どうも2020年8月14・15日 ルツェルン文化会議センター・コンサートホールで行われた演奏の様だったのですが、最初に放送されたのが、ベートーベンのピアノコンチェルト第一番で、下記の顔ぶれです。
マルタ・アルゲリッチ(Pf)*
ルツェルン祝祭管弦楽団
ヘルベルト・ブロムシュテット(Cond)
私が当時たまたま買った、ベートーベンのピアノコンチェルト第一番と第二番のCDが、指揮者は忘れましたが、ピアニストはアルゲリッチさんでしたので、見入ってしまったのですが、あのCDのジャケットで、髪の毛が真っ黒だった彼女が、真っ白に。。。
で、お二人の年齢を調べてみると、
アルゲリッチさん 79歳(!!)
ブロムシュテットさん 93歳(!!!)
・・・言葉を失いました。
アルゲリッチさん。
世界的に有名なピアニストなので、ピアノが弾けて当たり前と言ってしまえばそれで終わるのですが、(彼女のピアノのレベルは、勿論、私たちが想像出来ないほどの努力の賜物です)普通79歳の人の指、あんなに早く起用に動かせます?手シワシワですよね?(すいません)ちょっとくらいミスするでしょ?普通?
しかも、三楽章、昔のCDよりテンポちょっと速くないですか?
あの彼女の、メッチャゆとりたっぷり感を見ると、もうどう弾いてもミスをしないくらいのレベルなんでしょうね?
79歳ですよ?
あり得ます?
で、ブロムシュテットさん。
勿論、年齢が年齢なので、若い指揮者の方のように大きな激しい動作は出来ませんが、普通93歳の人が、なん十分もずっと立ちっぱなしで、手を振り続ける肉体労働をしながら、消えそうなpppの音を聞き取って、合図を出せます?そんな集中力発揮できます?足腰辛いでしょ?
あり得ます?
叔父と叔母の話していた、続けることの大切さをまざまざと見せつけられた演奏でした。
また、自分の甘さと、基準値の低さを痛感させられました。何もかもが、自分には足らなさすぎでした。。。
【お礼】
私が記事を書き続けられるのも、今こうして貴重なお時間を割かれてこの 記事を読んで下さっているあなたのお陰です。本当に有難う御座います!
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