迷子になった!っぽい中国旅行👉金持ちしか持てない携帯電話
「私たち青島から来たんだけど、ちょっと青島の家に電話しないといけないことがあって、お金がないから電話代くれる?」
そうかぁ~、済南まで来て、とんだ災難やなぁ~。
「……………。」
………! おやじギャグ参ノ型が通用しないっ?!
いや、ダメージを加えた瞬間に、すでに再生しているのかっ?
(ちゃうわい!アホか!日本語通じるわけないやろ!)
しかも、夜明けまであと2時間も……!
(前の記事で真昼間って書いてたやろ!)
「お願いっ!」
のような感じで、確か手を合わしていたと思います。
もし、今の私が、当時の私の隣に居たら、
「バスくるから早よ行くぞ!」
と、無理やりその場から離れさせようとしたと思いますが、お金をあげようかどうしようか、本当に迷っていたのです。若かったですね。
「こいつ、もう一押しや!」
その迷っている様子を見透かされていたのでしょう。
で、結局5元?10元?(どちらか忘れましたが、どちらかを)渡してしまいました。
念のために補足ですが、当時は携帯電話が、中国でようやく出始めた頃?(だったと思います)ので、殆ど誰も持っていませんでした。
その頃の携帯電話は、「大哥大」と呼ばれ、大きさや重さは、2015年頃に適当に作られたリメイク版の記事で確認しましたので、精度のほどは定かではないですが、当たらずとも遠からずと言う感じでした。
大きさ:1リットルの牛乳パックくらい
アンテナ:伸ばすと約15㎝
重さ:約600g
価格は相当高くて金持ちしか買えなかったので、持っているだけで、自分を中心に地球が回っている様なステータス感があったと思います。
「トゥルルル…トゥルルル…」
大音量の呼び出し音で、まずは周りの人の耳目を集めて「時の人」になり、
(みんな早よ見てや~見てや~、いかついの出すでぇ~!)
ハンドバッグの体積の半分くらいを占める電話をゴソゴソと引っ張り出し、
(どやっ!デカいやろ!こんなん見たこと無いやろ!)
アンテナをピッ!と伸ばして、
(アンテナこんな伸びるんやで!かっこええやろ!)
通話ボタンを押し、
(これで話が出来るんやで!あんたらマジでビビるで!)
そして北京全域がカバーできるくらいの超デカい声で、
(電波は北京全域カバーできたかどうか定かではありませんが(笑))
喂~!!
啊~!!!
知道了!!!!!
今の俺、メッチャイケてたやろ!最高やで!なぁ!
と言う感じで通話終了ボタンを押して、アンテナを引っ込める。
………そんだけで終わりかいっ!
おっさん完全に見せびらかしてるだけやん!
と言うような携帯電話がありました。
話を戻して…
結局5元札一枚か、10元札一枚を渡しました。
女の子はお金を受け取ったのですが、今までの
「神様助けてください!お願いします!」
と懇願するような表情が、お金を受け取った瞬間に変わり…
………!
まさかひょっとして………!
【お礼】
私が記事を書き続けられるのも、今こうして貴重なお時間を割かれてこの 記事を読んで下さっているあなたのお陰です。本当に有難う御座います!
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人生いつも土壇場で踏ん張ってばかりいるプロフィールです(笑)
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