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杜若日記 『生命力』という瑞々しい弾力

(760文字)


この季節は暖かい室内で球根植物を育てる。
日々ぐんぐん成長する姿を毎日驚きと共に観察する。
毎年のことなのにまるで初めて出会ったかのように新鮮に感動し、愛でているのだから不思議だ。
思えば桜もそうかもしれない。
植物や花が人間に与える力の大きさを思う。

日本未発売の種類らしい

水が要らない。
それなのにこんな大きな花が次々と咲く。
写真だと伝わらないけど、全長は50センチもある。
元の栄養と光合成だけでここまで大きくなるのだから…なんだろう、すごい。
いやぁ、ほんとすごいわ。(語彙力)

アマリリスの一種だと思うけれど、まだ日本では一般的に販売されていない品種だそうだ。
(人からの頂き物という入手ルート)

オランダで作られたものだそう。
オランダといえばチューリップの国。
さすがだわ、球根大国の本気を見た気分。


我が家で毎年恒例の球根といえばこちら。
ヒヤシンス。

芽出し球根

毎年この時期に思い出して慌てて即ネットで買う、を繰り返している。
それでも毎年ちゃんと立派に咲いてくれるからありがたい。

ヒヤシンスの根の成長スピードは凄まじいものがある。根の先端に意志があるようでちょっと怖いくらい。
いや、あるのだろうね、明確な意志が。

理科的な体験として子どもたちにそれを見せたくて始めたのが、ヒヤシンスの水耕栽培のきっかけだった。

私は元々植物や昆虫なんかが好きだ。
そのせいなのか、子どもたちに見せたくて理科的なことを家庭内でやるというちょっと立派な?一面がある反面、
結局いつも一番楽しんでるのは『お母さん』というオチになる。

アゲハの幼虫を育てるのも、花壇で野菜を育てるのも、ヒヤシンスの成長を観察するのも…

実のところ、
自分自身が『生命力』という瑞々しい弾力を、日々の生活の中に欲しいからなのかもしれない。

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