【YouTube】「霧の村」 美女が「性欲」を哲学する18禁韓国映画
【概要】
巨匠イム・グォンテクが、「族譜」(1978)「曼荼羅」(1981)に続いて撮った1982年作品。原題は「안개마을」または「Angemaeul」、英語圏では「Village of Haze」「Village in the Mist 」など。
YouTubeの「Korean Classic Film」で昨日から公開されたが、年齢制限がついている(私は問題なく見れた)。日本語字幕はないが、英語字幕を出せる。
山間部の寒村に赴任した女教師の目を通して、閉鎖的な村社会での秘められた性の実態を描くドラマ。
日本では1994年に劇場公開されたが、日本版ビデオ、DVDなどは出ていない。
【評価】
まずは必見の映画と言っていいのではないか。
主演は、韓国屈指の美人女優と言われながら、プライベートの不倫騒動で芸能界を早々に引退したチョン・ユニ。冒頭から、彼女の美しさに惹かれる。
ジャッキー・チェンの恋人とも言われた。水沢アキといい、ジャッキー・チェンはアジアの美女を食いまくってたな。
そして共演は、若きアン・ソンギ。村内を放浪するホームレスを演じる。
チョン・ユニ演じる小学校教師は、寒村に赴任し、アン・ソンギ演じるホームレスと出会う。
村は、いわゆる「clan village」、つまり全員が縁者の一族だけで成り立っており、そのホームレスだけが「部外者」だった。
チョン・ユニは、そのホームレスが、村の女たちの性のはけ口になっているのではないかと考える。
そしてある日、彼女は、ホームレスに襲われる・・
映像の美しさと演技のすばらしさは言うまでもない。
見てもらえばわかるが、いまではポリコレ的に無理な表現に満ちている。
テーマのうえでは、ハリウッドの「ミスターグッドバーを探して」(1977)と同時代性があるかもしれない。女の性欲を「社会問題」としてとらえるような視角である。
性をあけすけに描きながらも、哲学的、というか社会学的考察をする内容。風格ある文芸映画で、いま見ても古い感じはなく、インパクトがあります。
でも、レイプの場面は、かなり激しいです。
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