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毎日新聞の犯罪

毎日新聞2019年6月11日の一面トップ記事をめぐり、原英史さん(株式会社政策工房代表取締役社長)が毎日新聞を訴えた名誉棄損訴訟。

昨日10日に最高裁判決が出て、原さんの勝訴が確定した。

足かけ5年。長かった。


毎日新聞に対する名誉起訴訴訟(2019年6月記事関連)について、最高裁から双方の上告申立を認めない旨の決定が本日(1月11日)送付されました。 これで私の勝訴が確定しました。(原英史 1月11日15:37)


直後に最高裁からもう一件連絡があり、森ゆうこ前議員との名誉毀損訴訟についても、上告棄却で私の勝訴が確定しました。 これで、私の一連の訴訟は、すべて勝訴で終結しました。
(原英史 11日17:21)


原英史氏ポストより


安倍晋三を「悪魔化」する過程で、民間人の原氏が「安倍の仲間」とみなされ、当たり前のように「悪人」と描かれた記事。

「特区提案者から指導料」との見出しで、原英史氏の顔写真入り。国家戦略特区ワーキングチームの同氏が、コンサルタント会社から収賄したかのような書きぶりの記事だった。


その記事をもとに、野党議員(立憲民主党の篠原孝、森ゆうこ)が、国会質問やブログで原氏を悪人のようにあげつらい、同様に名誉棄損した。

野党議員とともに権力を「悪魔化」する、それも、汚い手を使ってそうする、「西山事件」以来の毎日新聞のお家芸だ。


自分の「とばっちり」のように原氏の名誉が棄損されたこの件は、安倍晋三氏が非常に気にかけていた。

一昨年、2審で原氏の勝訴判決が出たとき、死の4日前の安倍晋三は、当時のツイッターで言及した。


原英史さん毎日新聞に逆転勝訴。 毎日新聞は検証し、しっかり記事にして欲しい。(安倍晋三 2022年7月4日17:15)


しかし、毎日新聞は、裁判で自分たちが負けたことを1行も記事にしないばかりか、あろうことか上告した。

そこから、さらに1年半の時間が空費され、安倍晋三は当然、原さんの最終的勝訴を知ることはなかった。


今回の最高裁判決は、時事・産経などとともに、当事者の毎日新聞もようやく記事にした。口惜しさと未練のにじむ内容。言い訳に終始し、原氏や読者への謝罪はない。


毎日記事

時事通信記事


「権力による冤罪」については大騒ぎするマスコミ、今回の毎日新聞による冤罪事件で、どれだけ騒いでくれるだろう。


判決を受け、原氏は以下のように言っている。

当方の上告申立が認められなかった点(「記事には金をもらったとは書いていない」との毎日新聞の言い逃れが認められた点)については、法的には違法とされなかったにせよ、ここまで欺罔的報道をメディアの倫理上認めるのか、今後も続けるのか、十分に議論すべき課題と考えています。
今後も、不当な報道が繰り返されないため、被害者の一人として力を尽くしていくつもりです。
(「毎日新聞・森ゆうこ前議員の両訴訟で勝訴確定」アゴラ 1月12日)


裁判の記事だけでは必ずしも伝わらないのは、毎日新聞が、原氏の顔写真や見出しなどで「悪人」と印象付けたイメージ操作のやり方だ。

それは、「安倍晋三の悪魔化」の過程でおこったメディア犯罪だった。

「もりかけ桜」で、安倍のことならなんでも悪く書いていい、という時期のコラテラルダメージ、つまり、巻き添えの民間人被害だった。


裁かれたのは、間接的だが、「安倍晋三の悪魔化」報道だったとわたしは思う。

安倍晋三はマスコミを訴えなかったが、原さんの訴訟は、当時のマスコミ報道の異常性を浮き彫りにする。

安倍晋三は、「悪魔化」報道の果てに殺され、そのほとぼりがさめた今頃、報道の過ちが一部認められた形である。


原さんの勝訴はおめでたいが、安倍晋三はすでに殺された。もう遅い。

わたしは、当時はぎりぎりマスコミに所属していたので、責任を感じるし、とにかく悔しい。


今回の件、手前勝手な「反権力」のためなら、一般人の人権などどうでもいい、というのも西山事件と同じだ。

毎日新聞社は、西山事件で一度つぶれたのに、反省するのを拒んでいる。

西山太吉が昨年死ぬまで「ジャーナリストのかがみ」と持ち上げ続けた。今後も同じことが何度も起こるだろう。

毎日新聞は廃刊してほしい。



<参考>


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