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【街登山】隠れた名園「百合丘第2公園」に登る 麻生の公園完全制覇第6回
川崎市麻生区が長寿日本1になった記念。
麻生区の321の公園すべてを訪問する企画、第6弾。
今回は、私が「隠れた名園」と呼ぶ「百合丘第2公園」です。
百合丘は「何もないところ」か
最寄り駅は、小田急線の「百合ヶ丘」ないし「新百合ヶ丘」になります。
「百合丘」表記が、なぜ「百合ヶ丘」になったのか、にもし関心ある方は、以下の記事を参照ください。
百合丘の駅前はともかく、このあたりって、地元の方以外は、麻生区民でも、あまり来ないと思うんですね。
というのも、下の「麻生観光MAP」(麻生観光協会)を見てもわかるとおり、観光名所の空白地帯なんですね(緑の円のところ)。
![](https://assets.st-note.com/img/1687944539736-8EfCuansr6.jpg?width=1200)
百合丘は、弘法松公園と、王禅寺見晴し公園の間に広がっています。ちなみに、弘法松公園と王禅寺見晴し公園は、私の「麻生区3大がっかり」のうちの2つです。
新百合ヶ丘から、弘法松公園までは行っても、その向こうにはなかなか行く機会がない。用がないと思うわけです。
柿生の住民の私も、このあたりはほとんど行ったことがなかった。
では、このあたりに何もないかというと、もちろんそんなことはなくて、まず公園がたくさんある。
![](https://assets.st-note.com/img/1687727049181-GuEFYC85oL.jpg?width=1200)
いずれにせよ「丘」ですから、街登山の対象となります。
そして、それだけではなくて、私のような柿生の住人からは、ちょっと「異国」「異界」のような面白い雰囲気があります。
それも一緒に紹介しましょう。
「百合丘第2公園」への行路
「新百合ヶ丘」駅からの経路を記すと、以前の「弘法松公園に登る」と同じになって、面白くない。
だから、今回は、柿生駅からのルートを歩きたいと思います。
結局はこのルートも弘法松公園を通るのですが、途中に「川崎のマチュピチュ」「トンネル」「階段」を経由する、長めで楽しいルートです。
![](https://assets.st-note.com/img/1703284068854-D9k0g7cFYi.jpg?width=1200)
(以下、写真は原則6月21日、27日撮影)
柿生からの経路
柿生駅南口を出て、線路沿いを新百合ヶ丘方向にテクテク10分弱歩くと、「川崎のマチュピチュ」がある。
![](https://assets.st-note.com/img/1687726844622-1Y93k9U3G6.jpg?width=1200)
このマチュピチュのところで道が分かれます。マチュピチュに沿って右に曲がります(上掲地図参照)。
さらにテクテク歩くと、山口隧道をくぐります。
![](https://assets.st-note.com/img/1687393127330-LBPt8WMggB.jpg?width=1200)
ここまで、ずっとフラットな道ですが、トンネルをくぐったあたりから、しだいに勾配を上がっていく形になります。「街登山」としては、ここからが本番です。
そして、ほどよく疲れてきたところで、最後のチャレンジ、弘法松公園に登る長い階段があります。
![](https://assets.st-note.com/img/1687393147202-fBDQLyPG1C.jpg?width=1200)
階段を上ると、眼下に広い眺望が開けます。
そこはもう「弘法松公園」です。
「百合丘第2公園」の素晴らしさ
弘法松公園は、旧「橘樹(たちばな)郡」と旧「都築(つづき)郡」の境界に立っていた巨木を記念した公園です。
だから、柿生・新百合ヶ丘方面から、弘法松公園を過ぎると、旧都筑郡から、旧橘樹郡に入る形になります。
いまでは、その「境界」のしるしは何もありませんが、やはり世界が変わる感じがします。
具体的には後に記しますが、その「異界」の入り口あたりにあるのが「百合丘第2公園」です。
弘法松公園を出て2、3分のところに、目的の「百合丘第2公園」があります。
![](https://assets.st-note.com/img/1687858366500-p7wrb0x7FH.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1687393287777-a2bEBgziFm.jpg)
この公園には、何度も行って、写真をとっていますが、その素晴らしさがなかなか写真に収まらないですね。
公園だけど、植栽が見事で、「庭園」風の美しさ。
ちょうどいい大きさと遊具の配置。
きれいに整備されている。
さりげなく美しい花が植えられていて、隅々まで、きめの細かい配慮と美意識を感じます。
![](https://assets.st-note.com/img/1687858389805-bZ5wsk6fNM.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1687393310965-yGoCMm192V.jpg?width=1200)
これでトイレがあれば満点ですが、トイレは弘法松公園のを利用するとよいでしょう(あまりきれいなトイレとは言えませんが)。
たぶん地元の人しか使用していないと思います。ちょっともったいないような公園なので、弘法松公園に来た人は、足を伸ばして訪れるのをお勧めします。
そして、すぐ近くにベトナム料理店「ティエントォン店」があります。私が行ったときは開店前でしたが、ネットで見るかぎり評判のいい店のようです。
![](https://assets.st-note.com/img/1687393332930-QyE4hyLDbY.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1687393358932-yHHWmUXz4k.jpg?width=1200)
また、そのそばに、これまた老舗の雰囲気の銭湯があります。
![](https://assets.st-note.com/img/1687393398527-SDdugerUrX.jpg?width=1200)
「町中華」はあっても「町ベトナム」はなかなかないし、銭湯だっていまどき珍しい。
このあたりも「異界」要素ですね。
「街登山」で「弘法松公園」「百合丘第2公園」に行って、ベトナム料理を食べ、銭湯で汗を流す、みたいなコースを組めないでしょうか。
公園と団地の街
前述のとおり、このあたりは、やたら公園があります。
下の写真のように、2つの公園が向かい合っているところさえあります。
![](https://assets.st-note.com/img/1687393434920-QAPAz1qJw3.jpg?width=1200)
それというのも、このあたりが「百合丘第一団地」「百合丘第二団地」という巨大集合住宅から始まった土地だからでしょう。
街の多数の「公園」は、いわばみんなの「庭」なのです。
そのせいか、どの公園もきれいに整備され、住民の愛情を感じます。その象徴が「第2公園」なわけですね。
百合丘団地は、1960年代に、すでに洋式トイレを標準装備していた先進的団地でした。
現在、「百合丘第一団地」は「サンラフレ百合ヶ丘」、第二団地は「百合ヶ丘みずき街」に生まれ変わり、相変わらずこの街の主役の地位を占めています。
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![](https://assets.st-note.com/img/1687394485717-0yWGGAaFEQ.jpg?width=1200)
「異国」感のある風景
百合丘の街をぶらぶら回っているうちに、このあたりの特徴の1つに気づきました。
「十字架」がよく目に入る。キリスト教会が多いのです。
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![](https://assets.st-note.com/img/1687858137764-1WcqKTq3Zb.jpg?width=1200)
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教会が珍しいなんて、どんだけ田舎者なのかと思われそうですが、私は田舎者です(教会なんて子供時代の環境になかった)。
以前、麻生区の隣、横浜市青葉区のすすき野で教会を見て、血圧が上がった話を書きました。
「東急ストアすすき野店」は、東急線の駅(あざみ野)からは遠い。
それでも立派に「東急文化圏」という感じがする。
例えば、東急ストアの前に、キリスト教会がある。
教会! 小田急線の柿生のあたりは神社仏閣ばかりだ。さすが異人さんが住む横浜は違う!と思って血圧が上がるのだ。
小田急OXの前にキリスト教会はないし、あっても似合わない。似合うのは松屋か餃子の王将だ(鶴川あたりでのイメージ)。
改めて「麻生観光マップ」を見てもらえばわかるとおり、麻生区は神社仏閣ばかりであり、神社仏閣ばかりを「名所」にしています。
![](https://assets.st-note.com/img/1687944539736-8EfCuansr6.jpg?width=1200)
「柿生キリスト教会」というのはあるのですが、実際は町田市(東京都)にある、という話は以前書きました。
柿生に関しては、これも以前書いたように、紀州から来た名門鈴木家の支配下だったので、熊野神社の結界が強烈に張られていて、異教が入り込めないんだと思う(?)。
それくらい、基本的に、歴史的に、麻生区は神社仏閣の街なのです。
たぶん百合丘は、1950年代に新しく切り開かれたところなので、集中的にキリスト教が進出したのでしょう。
キリスト教徒は、日本の人口の1%とよく言われますが、麻生区のその1%はここに住んでいる、と感じさせます。
それはやはり、どこか「ハイカラ」な街の雰囲気に影響してると思うんですね。
クールポコ・・
さて、せっかくだから、百合丘のナンバリング公園を全部回ろうと思いました。
百合丘には「百合丘第2公園」から「百合丘第7公園」まであります(それ以外にもさまざまな名前の公園があります)。
![](https://assets.st-note.com/img/1687727049181-GuEFYC85oL.jpg?width=1200)
そして、「弘法松公園」がかつて「百合丘第1公園」だったらしい、という話は前に書きました。
それにしても、ナンバリング公園、上の地図でわかるとおり、順番も場所も、とっちらかってんですよね。
最短距離で全部を回るのは、パズルを解くような作業です。
1つ1つ、地図上で確認していきました。
百合丘第3公園
百合丘第4公園
百合丘第5公園
百合ヶ丘第6公園
百合丘第7公園
・・・
ちょっと、待った!
なにぃーーーっ!!
![](https://assets.st-note.com/img/1687999283530-wIt4IJ3gqB.jpg)
おい、第6公園! お前だけ、なんで「百合ヶ丘」なんだ。
なんで第6公園にだけ、小さい「ヶ」が付いているんだ。
なんで第6公園にだけ、こんな校閲ミスがあるんだ。
私は元編集者で、表記の統一にはウルサイ。
これは、追求せねばならない・・
というわけで、次回は
やっちまった「百合ヶ丘第6公園」の「ヶ」を校閲に行く
になります。
<参考>
川崎市麻生区3大がっかり
街登山のすすめ
麻生の公園完全制覇1 向原の森公園
麻生の公園完全制覇2 美山台公園
麻生の公園完全制覇3 むじなが池公園
麻生の公園完全制覇4 鶴亀松公園
麻生の公園完全制覇5 片平中町遺跡公園
麻生の公園完全制覇7 百合丘第1〜第7めぐり