古代の婚活
私は「600代の物語」でノーベル文学賞を狙っている。
これは、1万2000年前の私の先祖から、私にいたるまでの、600代の物語です。
600回の交接、600回の男女の出会いを描かなければならない。
それで、石器時代の男女の交接事情を調べなければならなくなった。
<夫婦>という形はなかった
といっても、あんま勉強とかしたくない。
YouTubeで調べると、お手軽に昔の性事情を教えてくれる動画がたくさんあった。
たとえば下の動画。
【我々のルーツ】縄文時代の叡智な事情が平和的に乱れてた【現代では考えられない】(歴女は古代史を語りたい)
たいへん勉強になりました。
上の動画は、日本列島の縄文時代の話。私の物語は南洋から始まるので、そこはちがうが、応用できそうだ。
まず、大昔は「夫婦」という単位はなかった。「夫婦の墓」の跡がないそうで。
カップルになるのは、交接の前だけ。男は「種」を与えるだけ。
生まれた子供は、女の親族で育てる。
まあ、これは、いまの犬猫と同じですね。
私が毎日観察している、カルガモちゃんもそうです。雌雄の仲がいいのは、子供が生まれるまで。オスがどっか行っちゃうのをつなぎとめるだけ。でも、子供が生まれたらオスは用済みです。
誰の子供かわからない
これは、男から見ると、「自分の子供」がどれか、わからなくなることでもある。(財産の相続とかないので、それで問題ない)
大昔の女は、妊娠を確実にするために、短期間にたくさんの男と交接をした可能性がある。
たくさん交接して、遺伝子を競わせたほうが、強い遺伝子の持ち主が生まれるという考えが(遺伝子という概念がなかっただろうが)昔はあったともいう。
だから、女も、生まれた子供が、どの男の子供か、気にしなかったかもしれない。
いずれにせよ、男は、狩りとか行って、遠くですぐ死んじゃうから、頼りにならない。
男はストレンジャー
だけど、男は誰でもいいというわけではない。交接の相手には、厳しい条件があった。
女の親族ではない、ということですね。
近親相姦がまずい、とはわかっていて、それを避けたはずだ、と。
だから、別種族の、できるだけ遠いところに住む男が望ましい。
そこで、やはり一種の「婚活」は必要だったと思うんですよ。
遠くにいる、親しくない男を、女は誘わなければならない。
ちょっと映画「ミッドサマー」みたいな世界になってくる。
まして1万年前の世界人口は1000万人以下だからね。世界全体が過疎地で出会いが少ない。
私が考えたストーリーは、こうですね。
<火>によって、女は男を誘う。
女は火を焚いて、獣を焼いたりして男を誘う。
男はついついそれに惹かれて女のいる場所にやってくる、と。
男に栄養をつけさせたあと、女は男を強姦する。
立ったまま交接
上の動画によれば、古代人は立ったまま交接したという。
交接のあいだは無防備なので、外敵に襲われないようにしなければならない。古代に安全な寝床はない。
だから、立ったまま、周囲を警戒しながらやる、と。
これを竪穴式セクースという(というのは冗談。立ったまま、というのはホント。壁画が残っているらしい)。
でも、立ったまま、というのは、なんか味気ないね。
それくらいなら、私のストーリーでは、樹上で交接させたい。
1万年前くらいなら、まだ人類は樹上で生活する能力があったんじゃないかな。
樹上なら安全だ。
それに、樹上のほうがロマンチックだ。
ヤシの木の上で、BLACKPINKのリサちゃんの先祖みたいな娘と、(若いのに)鈴木宗男みたいな顔した私の先祖が、一晩中交接する絵が浮かんで、なんか興奮してきた。
「鈴木宗男」は、ことが済んだあと、「リサ」に木の上から蹴落とされて死ぬ。
「リサ」は、そのあとに控えていた、イケメンの男と早く交接したかったのだ。
だけど、なぜか「鈴木宗男」の遺伝子が残った、というところから私の物語は始まる・・。