キッシンジャーについての私の記事がNYタイムスに盗まれた!
キッシンジャーの訃報に接して、私は昨日(12月1日)朝、「オペラの登場人物としてのキッシンジャー」という記事をnoteに投稿した。
そしたら、ほとんど同じ記事が、かのニューヨークタイムスに載っているのを、今朝になって発見した。
ニューヨークタイムスが私の記事をパクった!
When Henry Kissinger Became an Opera Character (NYTimes.com)
書いたのは同紙のクラシック担当記者。同じ題材というだけでなく、論旨や切り口がほとんど同じで、私と同じ動画を引用していさえする。
おかしいのは、タイムス記事の日付は「11月30日」で、私の記事より1日早いことだが・・。
でも、私はカンニングしていない!
これは、日米の時差を使ったトリックだ。(アメリカ時間の方が遅い)
NYタイムスを著作権侵害で訴えるべきでしょうか、ねえnoteさん。
ただ、まあ、タイムスの記事のほうが、私の記事より少しだけ詳しい。
その少しだけ詳しい部分を、以下に紹介しよう。
私が触れたのと同じ、オペラ「中国のニクソン」の、キッシンジャー(に似た男)が中国の女子を虐待する(劇中劇の)シーンを、タイムス記事も取り上げている。
このシーンは、観客にショックを与えた。
それについて、演出のピーター・セラーズの解説を、タイムス記事は引用している。
「だって、キッシンジャーは、あきらかにチリやカンボジアでの暴挙に責任があった。残虐行為や知られざる暴力の数々があった。陽気で達者な外交の影には、ひどいことがあったんだ。人にはみな、隠れた側面がある。だからオペラ的なキャラクターができあがる」
obviously he’s the man who’s responsible for Chile and for the secret bombing of Cambodia — the list of atrocities and acts of unspeakable violence is long. And that lurid stuff is behind the jolly and well-spoken diplomat. The surprise is, as always, no one is just one thing. That is one reason you make operatic characters.”
記事は最後に、オペラを見たあとのキッシンジャーの言葉も引用している。
「私はユーモアがわかるつもりだが。ユーモアにも限度ってものはあるよ」
“I believe I have a sense of humor. But it has its limits.”
(まあ、私が考えるくらいのことは、NYタイムスも考えるということかもしれんから、今回だけは許したる。)