その17 小学1年生のひらがなの宿題 お母さんのサポートポイント!
本来なら小学校で1文字ずつ丁寧にひらがなを習うはずが、臨時休校のため、それも叶わず、おうちの方と宿題のひらがなプリントに取り組んでいる1年生は多いと思います。
どう取り組めばいいの? どうアドバイスすればいいの?
というお母さんからの質問がありましたので、今日はそれにお答えしたいと思います。
ひらがなを、書ける、読める1年生は多いと思いますが、正しく美しく書ける子は少ないと思います。
はじめが、肝心です。
小学生、中学生、高校生、大学生、お勉強するにはやはり手書きは必要です。
手書きが面倒、疲れるというマイナスのイメージを持たないように楽しく取り組んでほしいなと思います。
では、まず、
鉛筆は正しい持ち方で!
「いやいや、聞きたいのはひらがなプリントの取り組み方よ!」
と言われてしまうかもしれませんが、正しい鉛筆の持ち方で文字を書くと疲れませんし、美しい文字を書くことができますのでとても大切なことです。
なぜ美しく書けるかというと、
文字がしっかり見える(正しくない持ち方の場合、指で文字が隠れる)
鉛筆がうまく動かせる(線、とめ、はね、はらいが書きやすい)
からです。
下の鉛筆の持ち方の絵を参考にして、親子でチェックしてみてください。
(文字は右利き用にできていて、残念ながら左手では書きにくいのですが、左利きの方もいらっしゃると思いますので、左利きの正しい持ち方も載せています。)
意外とお父さん、お母さんも我流になっているかもしれません。
親子で、チェックしあうのもいいと思います。
上手に持てたら、
「素敵!!」
「かっこいい!!」
など気持ちの上がる声掛けをしてあげてください。
上手くいかないことが続くと、イラっとするかもしれませんが、
否定せず、
「お!親指さんが飛び出しているね!親指さんに自分の場所に戻ってもらおうか!」
など、楽しく声掛けしてください。
おうちの方がイライラするとお子さんは楽しくないですもんね。
では、ひらがなのプリントの取り組みかたです。
まずはお手本を観察します。
お手本の観察のしかた、ポイント4 親子で観察!
マスの中が4つのマスに分かれていると思います。
「1のお部屋」,「2のお部屋」,「3のお部屋」,「4のお部屋」と名まえをつけてどのお部屋を使っているのか観察しましょう。
例えば、「つ」は「1のお部屋」,「2のお部屋」,「4のお部屋」を使います。
次に、マスのどのあたりから書き始めているか観察しましょう。
「つ」は、「1のお部屋」の下の方、「3のお部屋」に近い場所が書きはじめです。
そして、線の向き、右上がりなのか、まるくなっているのかなどを観察、
「つ」は右上がりで「2のお部屋」でまるくカーブさせて「4のお部屋」に進みます。
書き終わりは、とめているか、はねているか、はらっているか観察しましょう。
「つ」の書き終わりははらいます。
(宿題のひらがなプリントのお手本にはポイントが書かれていると思います。親子で一緒に読んでお手本を観察してください。)
観察が終わったら、マスに書いてみましょう。
なぞり書きの印刷されているマスは、観察した4つのポイントを確認しながらなぞりましょう。
そして、なぞり書きのないマスに、観察した4つのポイントを確認しながら書きましょう。
書けたら、おうちの人がチェックしてあげてください。
上手に書けたらうんとほめてあげてください。
ポイントと違った場合は一緒に違いを観察しましょう。
「最後のはらい上手だね。元気いいから、3のお部屋に入っちゃたね。」
否定的な声掛けは避けます。まず、上手なところをほめましょう。
とめ、はね、はらいは、お子さんの発達状態によってはまだうまくいかないことがありますが、とめ、はね、はらいがあるということを知ってもらったうえでおけいこしてください。
長期のお家学習になりますが、楽しくサポートしていただき、親子で楽しくひらがなのおけいこをしてくださいね。
お母さん、お父さんも、この機会に正しく美しいひらがなのおけいこをされてはいかがでしょうか。
家族全員で美しい文字を手に入れましょう!
お手本の観察ポイントは他にもあります。
「かきかた科学」の他の記事に書いています。お読みいただければ幸いです。
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