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失敗から学びを得れば、それは失敗じゃなくなる

新しいことを始める時、「失敗したらどうしよう…」と不安な気持ちになる。それは当たり前の感情であり、恥じる必要はない。ただ、失敗を恐れるあまり、一歩踏み出すことを諦めてしまうのは勿体ないことだ。


近年、副業に手を出すことが珍しくない世の中になった。

株やFX、不動産投資、アフィリエイト、クラウドソーシング などなど…
自宅にいながら、初期投資も少なく始められる副業が一般的になっている。

僕は3年ほど前にFXを始め、今では月に数万円という規模の利益を安定して稼げるレベルに到達した。
「月数万じゃ夢がない」と思う?
僕も3年前はそう思っていた。でも、ここに辿りつくまでにたくさんの失敗をして考えを改めたんだ。


今でこそ真摯に相場と向き合っているつもりだが、僕がFXを始めた理由は『楽に稼げそうだから』だった。

「1日○分で稼げる」

「自動売買で何もせずとも資産億超え」

などなど怪しさ満点の釣り文句にまんまと引っかかったのだ。

そんなものに目を引かれるほど、当時の僕はお金を欲していた。

なぜなら、家族に豊かな生活を与えたかったから。小さな二人の娘にいろんな体験をさせてあげたかったから。それを成し遂げるためには、25歳(当時)の若いパパの給与では不足していたから。

ネットでいろいろ調べてみると、FXで数百万、数千万と稼いでいる人が何人もいた。それが本当かどうかはともかく、当時の僕には魅力的に見えてしまったんだ。だって、サラリーマンが100万円年収をアップさせるのに、どれだけの年月がかかる?そんなのを待っていたら娘たちは大人になってしまう。

だから飛び込んだ。古本屋でFX入門の本を買い、適当にFXブログ等を読み漁り、”なんとなく分かった気になって”とりあえず5万円を開設したばかりのFX口座に入金した。

初めてのトレードは今でも忘れない、ドル円のロング(買い)だった。ドキドキしながら値動きを見守っていると、運良くレートはすぐ上昇し、1000円くらいの利益になったところで利確。1時間程度の保有時間だったと思う。

ボタンを押して1時間待ち、決済する。これだけで1000円が手に入った。

初トレードで”たまたま”利益を得てしまった。今思えば、これが間違いの第一歩だったのだろう。

単純な僕は「FXって簡単だな」と思ってしまったんだ。本当に簡単に稼げるんだ!と。


もう想像がつくと思うけど、この後は下り坂を転げ落ちるだけだった。

次のトレードでは、エントリー後すぐにレートが逆行した。読んだブログに「損切は大事」と書かれていたことは覚えていたが、実際に膨らんでいく損失額を目の当たりにして、なかなか損を確定させることができなかった。典型的な破滅パターンである。

損失が1万円を超えたあたりだろうか、ようやく我に返り、何とか損切をした。たった数時間で僕は1万円を失ったのだ。

こうなると僕の頭の中はもう
「次で取り返さなきゃ…」
これだけだった。

そんな思いに思考を支配された僕は、無茶苦茶なトレードを繰り返し、気付けば5万円すべてを吹っ飛ばしていた。僕が買えばレートは下がり、ドテンして売れば上がる。後ろで誰か見ているんじゃないかと思うような、相場参加者全員が自分の敵であるような、そんな感覚だった。

更に悪いことに「5万円は授業料だ」などといい加減なことを抜かし、追加で3万円入れた。案の定そいつもすぐ吹っ飛ばした。

さすがにその次は少し勉強をしてから、また3万円を入れた。「とにかく損切は機械的にしよう」とだけ決め、資金が増えたり減ったりしながら、数か月かけてなんとか2倍の6万円までもっていったのだ。

ここでまた悪魔が顔を出す。

「3万を6万にできたんだから、12万にするのも簡単だよな」

そんなわけはなかった。稼ぎ急いだ僕は、また無茶なロットでトレードをしてしまった。そんな時に限ってレートはガンガン逆行するもので…再び損切ができなくなった。「損切だけは絶対にする」と決めたのに、だ。

数か月かけて得た6万円という残高を失うのに要したのは、たったの数時間だった。



僕は何をしているんだろう?

頭が真っ白になった。



家族のためにお金を稼ぎたくて始めたFXで、11万円も失ってしまった。

11万円あったら何ができた?妻に美味しい物を食べさせてあげられた。子供達におもちゃをたくさん買ってあげられた。家族旅行だって十分できる金額だ。

『後悔先に立たず』という言葉をあの時程噛み締めたことはない。


簡単に稼げるなんて甘い話がないこと、本当は分かっていたはずなんだ。

>サラリーマンが100万円年収をアップさせるのに、どれだけの年月がかかる?

だってこの思考があったんだもの。

本業で100万収入を増やすためには相当な努力が必要だ。

それなのになぜ「FXなら簡単に稼げる」と思ってしまったのか。本当に簡単なら、世のサラリーマンたちはとっくに満員電車での通勤なんてやめて、みんなトレーダーになっているはずじゃないか。


もうFXはやめようかと思った。
しかし、やめてどうする?

本業だけでは理想とする生活を手にするまでにかなりの年月を要することは明らか。

かと言って他の副業に手を出したところで、今の自分では同じことの繰り返しになる可能性だってある。


だったら、もう一度だけFXに掛けてみよう。今度は本気でやろう。

半年ほどデモトレードで練習した。
この時に身に着けたのが、今のトレードの礎となる『ダウ理論に基づくトレンド判断』だ。朝会社に行く前の時間を利用し、必死で勉強した。チャートを印刷して何度も何度も水平線を引く練習をした。数百枚はやったと思う。

こうなったらトレードする、この値動きならしない、を明確な判断基準を持って決められるようになった。基準を持つこと、損失額をコントロールするための資金管理法を導入することで、想定が外れた場合の損切りに対するストレスも激減した。

徐々に成績もよくなりつつあった。4か月続けてデモで利益を残せた後、リアルトレード用の口座に1万円だけ入金。これを失ったらFXはすっぱり辞めると決めた。

同時にFXブログとTwitterを始め、トレードのアウトプットをした。ネットの世界のみんなを、勝手に僕のお目付け役にしたのだ。人に見られていると思うと(実際に見られていたかは知らんが)変なトレードはできなかった。


もう僕は負けトレーダーじゃなかった。11ヶ月も掛かったが、資金は10倍の10万円に達した。

この成功体験が更に僕を変えた。

もっと精度良くエントリーするには?もっと良い資金管理法は?トレード時のメンタルってコントロールできるのか?
考えることは無限にあった。その度に過去検証や実トレードの振り返りを行い、自分の取るべきスタイルを突き詰めていった。

向上心を持ち続けたままトレードに取り組むことで、どんどん洗練されていくのが分かった。2020年には1ヶ月で1万→10万という規模のトレードを4回も実現することができたのだ。


こうして、冒頭の状況に至る。僕は今、FXで月に数万円の利益を上げることができている。

月に数万円、収入が増えるだけでこんなにもできることが多くなった。

・外食の回数を月2,3回分増やす
・第三のビールからの卒業!
・子供に絵本や図鑑をパッと買ってあげられる
・子供の習い事を一つ増やせる
・突発的な出費に備えられる(家電が壊れた!とか)

確かに生活は変わった。心にもゆとりができ、生きることが楽しくなった。


あの3度の失敗があったからこそ、ここまで来ることができたんだ。
11万円の損失を経験しなかったら、ここまで本気でFXと向き合うことはなかった。


世の中『簡単に稼げる』なんて甘い話は、やはりない。

稼いでいる人は、それ相応の努力をしているのだ。

結局、自分の背中を預けられるのは自分だけだ。

あなたの人生を変えられるのはあなただけ。


失敗を恐れるあまり、一歩踏み出すことを諦めてしまうのは勿体ないことだ。

たとえ失敗してしまったとしても、学びに変えることができれば、それはもう『失敗』ではなくなるのだから。

そして、一歩踏み出すことができたのなら、二歩目、三歩目と着実に足を踏み出していくべきだ。その歩みを進められるのは、他でもないあなた自身の頑張りなのである。


#あの失敗があったから

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。

Panasonicがnoteで開催する「 #あの失敗があったから 」コンテストへの参加に引っ掛けて、ずっと書くべきだと思っていた僕の生々しい失敗談をお届けしました。

今回述べた失敗を糧に作成したnoteを下記にまとめていますので、僕を踏み台にしてレベルアップしていただければ幸いです。


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