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「しらずしらず、家計上手」に!

 117年前、1904年から発行され続けている『羽仁もと子案 家計簿』では、当初より「5つの特色」を挙げています。
その1つに、

「どんなに経済の下手な人でも、この家計簿をつけていると、しらずしらず一家の財政を健全にすることができます」

とあります。
「しらずしらず……」そんなことがあるのでしょうか?

 今回は、記帳すると自動集計される「集計・グラフ」を見ることについてお伝えします。「記帳したら集計表を見る」を習慣化すると、予算を意識した生活ができ、「しらずしらず」に家計を把握するすべが習得できるのです。

集計・グラフを見てみよう!

 kakei+は、記帳をすると自動で集計表を作成、グラフ化します。月集計や月間グラフを見ると、ひと月の予算と実際、予算の残りがわかります。

 記帳したら、その月の月集計をチェックしましょう。ひと月の記帳をすべて終えたら、月集計・グラフに加えて年集計・グラフ、収支年計表を見て、年間を通した目で予算と実際を見渡します。集計表とグラフには、明日の、そして来月の過ごし方が示されています。

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◆kakei+の集計表の種類 
【月集計】  月単位の集計表です。
【年集計】  年単位の集計表です。集計する月を絞り込むことも可能。
【収支年計】 1月、2月、3月と月ごとの集計を並列する表です
【複数年集計】2019年~2021年など、複数年の集計を並列する表です。
◆集計表の見方
【収入欄】記帳(収入)画面で記帳したものが集計されます。
【支出欄】記帳(支出)画面で記帳したものが集計されます。
【預貯金及び保険欄】記帳(口座)画面で、費目を「貯蓄」「投資」「保険」として記帳したものが集計されます。

集計の活用法のヒント! 
~7月の記帳を終えた、8月のはじめを例に~

 7月の記帳をすべて終え、口座の残高が実際の残高とあっていることが確認できたら、7月の締めができたことになります。

 その上で、月間/年間の集計表やグラフを確認しましょう。
 7月の月集計を開いて、予算額、当月計予算差引の数字を見てみます。予算差引がマイナスになっている費目があれば、その原因を考えてみましょう。想定内の支出による予算超過でしょうか? 給湯器の故障など想定外でも必要な支出による予算超過でしょうか? それとも、衝動買いなど反省点のある予算超過でしょうか? 原因が思い当たらなければ、費目名をクリックして項目の集計を見てみましょう。

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 次に、年集計を開いて「1月~8月(本月)」を集計対象にして表示します。各費目の予算累計、期間累計、剰余累計を見てみましょう。剰余累計は予算生活をする上で重要な数字です。例えば7月に月予算額を超える大きな支出の予定があっても、剰余累計の中におさまるなら安心ですし、おさまらないなら、はみ出す分をいかにやり繰りするか、考える材料になります。
 ときには、集計対象を「1月~7月(前月)」にして「月平均」を見たり、「1月~12月(年間)」にしての剰余累計を見るのも参考になります。

 家計の可視化を体感できましたか?

 今日の、明日の、ひと月の集計とグラフを見続けていると、徐々に未来のお金の使い方が見えてきて、「しらずしらず…」が実現します。

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