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受験シーズン真っ只中! 思いのほかお金のかかる受験から入学までの費用〜大学編〜

 まもなく大学受験も本番を迎えます。保護者のみなさんも、受験を控えるお子さんをサポートをしながら、当日に向けて備えていらっしゃることでしょう。
 今回は、4つの家庭の家計の報告から、大学受験から入学までどのくらい費用がかかるかを見てみます。

娘2人、県外の国立大学に通うAさん(4人家族・50代)

 3つ違いの仲よし姉妹。それぞれ違う県外の国立大学へ。国立のため授業料は姉妹同額。遊学のためマンションを契約しました。長女は後期受験で合格してから住まいを探したので、物件が少なく家賃も高めに。二女のときには、合格前に仮予約をいれたので長女よりは金額を抑えられました。

 Aさんが教育費について真剣に考え始めたのは、長女の中学入学のころからです。調べてみればみるほど、大学受験と入学にかかる費用の大きさに驚きました。「教育費のピークまで9年という段階で意識改革」ができ、家計簿をつけ、予算を見直して、教育資金の準備に励んでよかったと語ります。

兄妹2人、県外の公立大学に通うBさん(4人家族・50代)

 Bさんの場合、兄妹の違いは、長女は3月の国公立合格発表前に、2月に私大入学金を支払い(入学を辞退しても原則は返金不可の大学が多い)が必要だったこと、長男は父親の単身赴任と入れ替わる形になり、家電などを譲り受けたので、下宿関係の出費が少なかった点です。

学資保険で入学までの費用を支払ったCさん(4人家族・50代)

 理系の大学進学を希望、国公立、私立と受験し、無事国立大学に入学。学資保険で準備していた教育資金200万円の中に収まったので、自動車教習所と夏休みのフィールドワークの交通費も、資金の残額から出せました。

私立大学理系(自宅通学)に合格したDさんの場合


 都内在住Dさん(50代)。次男は私立大学(理系)に自宅から通っています。都内の大学を希望していたので、受験の際に本人、保護者の宿泊費などはありませんでした。1月から3月末までの出費は、受験料のほか、入学前に大学に納入する金額が約105万円。後期の学費は約79万円のため、年間の納入額合計は約184万円になります。

[まとめ] 大学受験から入学までに150~200万円に

 Aさん、Bさん、Cさんは、国立大学合格のため、授業料(前期分)は私大より抑えられています。しかし、遊学のために、一人暮らしのアパートの契約や生活用品、家電に加え、Wi-Fiなどネット環境設備を整える必要もあるでしょう。Dさんは、自宅からの通学ですが、私立大の理系学部は学費が高額に。どのケースもおおむね150万円から200万円はかかっていました。
 「教育費のため」と貯蓄予算を立てる際には、大学4年間にかかる授業料に加えて、受験から入学までにかかる費用も加えた額を、備えておきたいものです。

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