ラッテリーニ(ワカサギに似た小魚)のマリネ
昨年末から続けている魚レシピの最後になります。クリスマスイブの定番前菜でもあります。
伝統的な方法は油で揚げてマリネにしますが、揚げずにオーブンで焼くと簡単でヘルシーに仕上がります。
主に東大西洋と地中海で獲れるラッテリーニ (Latterini)、日本語ウィキペディアのページはありません。
学名はAtherina boyeri 、英名はThe big-scale sand smelt (これを直訳すると大型ワカサギ)成魚は20cmくらいになるそうですが、魚屋で出回っているのは概ね6ー7センチの体長。冷凍だと3−7センチくらいの銀色の小魚で、丸ごと食べても美味で、カルシウムも豊富です。
ワカサギは学名だとAtherina presbyterなので、ワカサギの一種とお考え頂けると味も想像しやすいかもしれません。
昨年のクリスマスイブはこれをオーブンで焼いただけで前菜として出すつもりでいました。ポテトチップのようにパリパリと食べるのを想像していたのですが、やはり伝統的な一般的なマリネにした方が美味しいので考え直し、レシピもマリネの方を投稿します。
<材料> 6−10人分 (マリネなので多めに作って取り置き可能)
・ラッテリーニ 250g
・上新粉 適量
*イタリアでは普通は小麦粉を使います。
上新粉は我流アレンジですが、上新粉の方が薄く軽く、パリッと仕上がり好きです。
衣に卵など余計なものを入れる必要はありません。魚が湿っていればごく薄く白粉程度に上新粉が塗せます。
・塩 適量
・林檎酢 40ml
・レモン汁 半個分
**イタリアでは普通はワインヴィネガーを使います。赤ワインと酢でつけ込む方法もあります。私流は林檎酢+レモン汁は我流アレンジでこの方が美味しいと思います。
・オリーブオイル 適量
<作り方>
1・ラッテリーニは洗い、上新粉を薄く塗します。
2・オーブンペーパーを敷いたトレーの上にできるだけ重ならないように1を広げます。
3・全体に軽く塩を振り、オリーブオイルを回し掛けします。量は少量でもOK。
4・175度のオーブンで25分程度焼き、カリッと焼き上がったら取り出し、粗熱を取ります。
5・4をマリネ用の器に移し林檎酢とレモン汁を振りかけます。
食べ頃は林檎酢とレモン汁をかけてから 24時間から48時間くらい経った頃です。
最低でも半日は漬けてからお召し上がりください。
盛り付けはマリネ用の器でそのまま出しても良いですが、写真は古道具屋で見つけた1930年代のイタリアの銀器工房の子供用の食器セットに盛り付け、ドイツWMF社の1950年代の魚の取手のオードブルフォークをサーブ用に添えてみました。
*盛り付けた量は上記材料の半分。魚125g程度です。