アスパラガスの美味しい料理法三種とアスパラガスの哲学的食べ方。
すっかり春!メルシェに並ぶ野菜たちも春・春・春という感じ。
春の到来を告げる野菜の一つにアスパラガスがあります。
南イタリア産のアスパラガスがメルシェに並ぶ=春、と言っても過言ではありません。
なので今週はアスパラガスの美味しい食べ方をご紹介します。
ベーコンを巻く、とか他の食材とのコンビネーションではなくて(それなら無限にバリエーションが作れますよね)アスパラガスと調味料だけでの美味しい食べ方三種です。
今週は本業のイヴェント週なので長いエピソードはなしで簡潔に。
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1・一つ目は塩茹で。
飽きのこない普遍的な味です。
アスパラガスを料理したことがある人で、塩茹でをしたことのない人はいないと思いますが、食べ方に哲学が関わってくるのであえて書きます。
<材料>
・アスパラガス人数分
*この方法は当然ながら、どんな種類の、どんなサイズのアスパラガスでも問題ありません。
・荒塩
<作り方>
1・アスパラガスは洗って、硬い部分を除いておきます。
2・鍋に湯を沸かし、沸騰したら塩を加えアスパラガスを投入します。
3・適当な茹で加減になったら(一番太い部分が指で簡単に潰せる程度)引き上げていただきます。
・フランス人はこれに自家製マヨネーズを添えます。
・イタリアでは半熟の目玉焼きを乗せる人もいます。
・私は塩茹でをそのままか、エキストラバージンオリーブオイルを少量かけただけ、というのが一番美味しいと思います。
調理器具としては、イタリアではこんな鍋が「アスパラガス用鍋」として売られています。
先端の柔らかい部分を壊さないように先端だけ湯から出るようにして茹でるためのものです。
https://www.amazon.it/asparagi-acciaio-pentole-hummelladen-limpiego/dp/B00011OX2E
このお鍋をセールスする意図はないのですが、画像を使用したかったので、著作権侵害で訴えられないよう、販売のリンクも入れました。
私はこのお鍋を持っていないので、先端を綺麗に残すためブライパンであまり重ならない様に茹でています。重ならない様に茹でると綺麗に仕上がります。
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昔フランス人のマタリーがミラノにいた頃のこと、二人で茹でたアスパラガスを用意し、私がナイフとフォークを手にするとマタリーが「チッ、チッ、チッ、」とNGサインを送ってくる。
怪訝な顔で見返すと、
「アスパラガスは素手で食べるものよ。ナイフ、フォークを使うなんてアスパラガスの哲学に反するのよ。」
と、フランス人特有の優越意識をチラつかせながらアスパラガスを一本手で掴んで美味しそうに口に運ぶ。
アスパラガスの哲学。。。ふーん、そんなもんなんだ、とその時は素直に従った。
イタリア人この話をしてみたら
「まあフランス人は食にスノッブだからねぇ。」とのことだった。
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2・二つ目はフライパンで焼いて塩とレモンで食べる方法。
簡単で美味!!です。
<材料>
・アスパラガス人数分
*この方法で調理する時は細めのアスパラガスを選びます。
・オリーブオイル
・塩
・レモン
<作り方>
1・アスパラガスは洗って、硬い部分を除いておきます。
2・フライパンにオリーブオイルを熱したら1のアスパラガスを
できるだけ重ならないように広げ蓋をして蒸し焼きにします。
3・2に概ね火が通ったら、塩をしてレモン汁をかけて熱々をいただきます。
この場合はアスパラガスは油と塩とレモンにまみれていますから、フランス風の「アスパラガスの哲学」は無視して、ナイフ、フォークかお箸でいただきます。
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3・三つ目はパルメザンチーズとオーブンで焼く方法。
<材料>
・アスパラガス人数分
*この方法で調理する時はやや細めのアスパラガスの方が良いでしょう。
・オリーブオイル
・パルメザンチーズ
*ここではパルメザンチーズを調味料のように使用しています。
イタリアオリジナルの食材の中でパルメザンチーズは最も多く「旨味」を含んでいるのだそうです。
<作り方>
1・アスパラガスは洗って、硬い部分を除いておきます。
2・1のアスパラガスに少量のオリーブオイルをまぶし、オーブン皿にを重ならないように並べます。
3・2の上にパルメザンチーズを散らします。
4・180度のオーブンで20分程度焼きます。
時間はアスパラガスの太さにより加減してください。
5・火が通ったら、熱々を食卓に運びます。
この場合はフランス風の「アスパラガスの哲学」に従っても、ナイフ、フォークかお箸でいただいてもどちらでも良いでしょう。
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わたしは一人の時は、どんな調理の仕方でもアスパラガスをお箸で食べることが多い。
お箸ってカトラリーとは違って自分の手の一部のような気がするから、と哲学的に自分に許可しているのです。
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