Kajiwara_photographer

山形県在住。 色々やってますが、写真家としての活動が一番楽しいです。 📍Yamagata web→ https://takanorikajiwara.com Instagram/twitter @kaziii777

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マガジン

  • photography is ....

    写真というもの存在価値ってヤツを常に考えているんですが、それなりに思うことをツラツラと記したものをまとめました

最近の記事

フォトスナップ:記憶の残像

人間の記憶なんて曖昧なもんで、ついさっきの事もほんのりボヤけた記憶しか残らない。 あの時の綺麗な風景もそう。 結構、どうでもいい事を数カ所覚えている程度。

    • 形容詞一つで片付けられないこと

      この写真は「美しい」瞬間を撮ったと自負してます。 ですが、「美しい」と一言で片付けられるような単純な「美しい」ではありません。今回はそんな話です。 この時のシャッターを切るまでの様子を少し記します。 ___ 爽やかな風と波の癒される音を感じながら、海岸沿いを歩いていると、波打ち際で写真を撮るカップルらしき二人が目に入った。男はカメラを構え、彼女と思われる女性をファインダー越しに見つめている。女性は笑顔で男に向かってポーズを取り、その光景にはどこか初々しい雰囲気が漂ってい

      • 視点

        この間、Podcastでこんな事を言ってた。 「経営者こそ、写真を撮るべきだ」 極論染みているけど、俺もそう思う。なんならもっと広くアートに触れた方がいい。 この話は超絶長くなるから言わないけど。 写真は、同じ場所、同じモノ、同じ機材を用いても、撮る人間が違えば吐き出される写真は全然違うものになる。 逆に言えば、違う場所、違うモノ、違う機材を用いても、撮る人間が一緒であれば吐き出される写真は同じような雰囲気になる。 そんな不安定で不確かな人間という要素が一番写真において

        • 【参考】神前式でのウェディングフォト:荘内神社(山形県)

          はじめに2024年8月。 愛媛に住むお二人からの依頼で荘内神社での挙式の写真を撮りました。 旦那様はアメリカ人、奥様は地元山形出身の方で今回の依頼主様です。 奥様が地元に住んでいた際に、Coffeeshopパラディーゾで私の写真を見て、自然体をテーマに撮っているスタイルが写真撮影が苦手な旦那様に適しているとの理由でした。 そんなご夫婦の依頼に対して即答でOKと許諾し、撮らせていただくことになりました。 このような二人の人生に於ける大事な日は、その日全てが大切な思い出にな

          ¥200

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          5本

        記事

          桜と夕陽とひとり時間 / ストリートポートレート

          model / azumi place / 鶴岡公園(山形県鶴岡市) camera / Leica SL2-S lens / Leica Summilux 50mm asph photo by Takanori Kajiwara はじめに毎年なんだかんだで作品撮りをしている春の定番、桜ポートレート。 今回のキーワードは、「エモーショナル」 ストーリー仕立てにしたいなと思い組み写真にしました。 是非楽しんでいただければと思います。 またこのnoteを見ていただいている方の

          桜と夕陽とひとり時間 / ストリートポートレート

          完璧な瞬間よりも価値あるもの:不完全な写真と予期せぬ美しさの探求

          はじめに 現代ではカメラの技術革新(オートフォーカス性能、追尾性能、イメージセンサー性能など)のおかげで誰でも美しい写真を撮ることができるようになりました。なんせスマホでも気軽で綺麗な写真が撮れる時代ですから。 本当、フォトグラファーの存在価値ってなんなのだろうって考えさせられます。 「誰でも撮れる美しい写真」を撮りたい場合は、以下について読む必要性はないかもしれません。 「自分にしか撮れない美しい写真」が撮りたい。 私は常にオリジナリティを自分に求めます。今回はその中

          ¥100

          完璧な瞬間よりも価値あるもの:不完全な写真と予期せぬ美しさの探求

          ¥100

          芸術家として生きるということ:画家今井繁三郎さんに触れ(山形県鶴岡市羽黒)

          初めに今回の主役、今井繁三郎さんについて 今井繁三郎は、1910年に山形県東田川郡羽黒町(現在の鶴岡市)で生まれた日本の画家です。 彼は山形県立鶴岡中学校(現:山形県立鶴岡南高等学校)を卒業後、上京して芝絵画研究所で学びました。その後、尾口古典研究所で油絵の古典技法を学んだこともあります。美術雑誌「美之国」の編集に携わり、自由美術家協会の創立にも参加しました。また、第二次世界大戦中は従軍画家として活動し、戦後は山形県で美術振興に尽力しました。 彼の作品は、赤や黄色、青などの

          芸術家として生きるということ:画家今井繁三郎さんに触れ(山形県鶴岡市羽黒)

          「1+1 ≠ 2」をあなたは説明できますか?

          *このnoteでは写真について記していこうと始めましたが、少し外れた話になりました。でも、写真に向き合う自分の姿勢でもあるので、興味を持っていただけたら、是非最後まで読んでください。 突然ですが、皆さんは1+1=2では無いという事を納得できるように説明することは可能ですか? 最近、こんな動画を観ました。 【クリエイティブ脳の育て方】全米トップ進学校では必修科目「哲学」のススメ/心のスキマ時間が思考力を育てる/現代の親が知るべき脳の仕組み 端的に言うと、当たり前のことを問

          「1+1 ≠ 2」をあなたは説明できますか?

          街と森

          街と森 街は人々で行き交い、車の騒音が鳴り響く。 時間と常に戦い、次から次へと変わる流行と絶え間ない情報の流れ。

生きている実感がありつつも、ちゃんと生きているのか?と疑問に思うこともある。
 似たようなショップ、似たようなファッション、独自性を求める一方で、流行に乗りたいというジレンマが時折心を襲ってくる。
 街で生きている。
 、、、けど、この節操感が時々疲れる。

 森は、静寂と風の音、木々の囁きが鳴り響く。 ゆっくりとした時間が流れ、季節の移り変わりを感

          「自分にしか撮れない写真」とは?

          自分にしか撮れない写真ってなんなのか? 結構考えた(っていうか今の考えている) 少し、話はズレるが、自分は肩書きを持つ事に興味は無い。でも、「写真家」という肩書きだけは持つようにしている。 いきなり矛盾しているが、何故「写真家」とだけは肩書きを持つかと言うと、写真を撮るという行為だけは、人生を通して死ぬまでやろうと決意したからである。 自分の活動期間が一生であると決めた以上、一生を賭けて冒頭の問いを見出したいと考えるようになった。 さて、自分にしか撮れない写真ってなん

          「自分にしか撮れない写真」とは?

          「見る」ではなく、「観る」でありたい

          「見る」と「観る」の違いについて以前、blogにて「写真」と「画像」の違いについてを私なりの視点で書きました。 まだ見てない方はこちらから。 https://takanorikajiwara.com/blog/waht_photograph 前回にも繋がる内容になりますが、今回は、「見る」と「観る」の違いについて書いてみようと思います。 私は、普段から「観る」に拘り、「見る」にならないようにモノ・コト・ヒトを捉えようと心がけています。 情報を取る場合、人間は五感(視覚

          「見る」ではなく、「観る」でありたい

          改めて「写真」というものを考える

          自動生成AIの進歩2023年。 昨今の自動生成AIテクノロジーの進化によって、複雑でリアルな精巧画像が誰でも気軽に生成できる時代が訪れています。 連日のようにSNSでは多くのリアルな画像が乱発され、リアルとフェイクの境目もよくわからなくなってきています。 ChatGPTの出現により、ホワイトカラー従事者の方々が注目をし、人によっては危機感を感じるように、Midjourneyなどの自動生成AIの出現により、フォトグラファーやイラストレーターなどのクリエイターがそのテクノロジ

          改めて「写真」というものを考える