見出し画像

【転職】上位の会社ほど格下会社の経験など求めません という主張の考察【キミアキ先生】

ビジネス系YouTuberの田中キミアキ氏がここ数日、中途採用をディスっている?動画を投稿されています。

チャンネルはこちら

動画はこちら

結論から言うとあながち間違いとは言いませんが、このチャンネルの主な視聴者(非エリート)向けに発信されていることに注意が必要です(別の動画で視聴者に合わせてレベルを落としているとの発言あり)。

すなわち、メインターゲットのB層にはよく当てはまるけれども、上位層には当てはまらないことを分かった上で動画を作っていると思われます。スパッと言わないと歯切れが悪いので。また、キミアキ先生の出自も多分に影響していると思います。

(そもそもマコなり社長のスクールをディスりはじめたことに端を発していると思いますが…)

コメント欄で分かる分かる…はある意味自虐かなあ…。

さて、証拠です。

中途採用を公募するなんて二流以下だなんて発言もありますが、私のお仕事に関係する業種だけでも、いくつもの業界最大手が公募しています。以下はほんの一例です。

野村證券(エリートが大好き投資銀行部門)

三菱UFJ銀行(エリートが大好きM&Aバンカー)

三菱商事(総合商社トップ)

三菱地所(不動産業トップ)

これらの会社は、新卒市場でも学生を選びたい放題です。それでも中途採用を行っているのは、新卒だけでは人手が足りないから…だけですかね?

実は2021年に改定が予定されているコーポレートガバナンスコード、その改定作業の意見書に次のような記述があります。

コロナ後の企業の変革に向けた取締役会の機能発揮及び中核人材の多様性の確保

https://www.fsa.go.jp/singi/follow-up/siryou/20201208/01.pdf

2.企業の中核人材における多様性(ダイバーシティ)の確保
 企業がコロナ後の不連続な変化を先導し、新たな成長を実現する上では、取締役会のみならず、経営陣においても多様な視点や価値観の存在が求められる。
 そして、我が国企業を取り巻く状況等を十分に認識し、取締役会や経営陣を支える管理職層においてジェンダー・国際性・職歴等の多様性が確保され、それらの中核人材が経験を重ねながら、取締役や経営陣に登用される仕組みを構築することが極めて重要である。この際、他社での経営経験、職務経験を持つ中途採用人材の活用も欠かせない。(中略)
 こうした観点を踏まえ、上場企業に対し、女性・外国人・中途採用者の管理職への登用等、中核人材の登用等における多様性の確保についての考え方と自主的かつ測定可能な目標を示すとともに、その状況の公表を求めるべきである。また、多様性の確保に向けた人材育成方針・社内環境整備方針をその実 施状況とあわせて公表するよう求めるべきである。

この前提として、我が国を代表するような大手企業では、中途採用者を含む多様性を確保することが競争力の源泉であるとされています。

おわりに

この動画を見てメッチャ分かると思った方は、自分の立ち位置をよく見極めた方が良いかもしれません。キミアキ先生がよく言ってるように、物凄く努力しなきゃいけない側の人かもしれません。

ちなみに、専門家の自分から見てもキミアキ先生は鋭いなあと思いますし、ここまでしゃべりが上手くて事実をズバズバ言える人は貴重だと思います。謎の上から目線で恐縮ですが(笑)

最後までお読みいただきありがとうございます😊少しでもお役に立ったらスキ(❤️)していただけると嬉しいです。note会員でなくても押せます。