姉妹喧嘩をふっかけた長女に「ありがとうの刑」を与えた話
刑罰というと聞こえが悪いですが、我が家の子供の叱り方の話です。
基本、私が怒るのは4つです。
・自他の体を傷つける行為
・自他の精神を傷つける行為
・考えられないぐらい、非常識な行為(これはほとんどない)
・感謝を忘れているとき!!
あとは「しなければいけないことはさっさと終わらせた方が良い!!」とか「言葉使いに気をつけなさい」みたいな注意は毎日しています。
外では内向的なんですが、家ではビックリするぐらい激しい姉妹喧嘩をするときがあります。私は安易な「ごめんね」は好きではないし、どちらかが謝っても「許さん!」と必ずこじれるので、ある程度は見て見ぬフリをしています。
どちらかが訴えてきたら、隣で見ていて知っていても、両方から話を聞くようにしています。
自分の頭で考えられる子供に育てたいので、家の中にいる場合は、どちらか非があるなと私が感じた方の子供をベットの部屋でタイムアウトさせる方式を取っています。どちらかがタイムアウトしている間に残っている子供のフォローをします。
タイムアウトしている子供は落ち着くまで話しかけません。ベットの部屋に連れていかれた時点で自分が悪いと判断されたとわかっているので大騒ぎします。興奮している子供とは何にも話し合えないのです。
ちょっと落ち着いたなと思ったら、
いま何が起きているのか
どういう風に感じたのか
この先同じことが起きたらどうしたら良いと思うのか
などをテーマにして、本人の気持ちのフォローもしつつ、ゆっくり話します。子供だから誰かを傷つけてしまうこともあるんだけど、その後の行動って大事ですよね。ちゃんと時間をかけて、子供が理解できるように努めています。
タイムアウトは本来の正しいやり方があると思うので、ご興味があれば調べてください。親も冷静になれるので、すごく楽です。
で、先日しょーーもない喧嘩をしていたんです。
次女はすでに幼稚園が夏休みで、それに嫉妬している小学生の長女がケンカをふっかけたのですが、あまりにも態度が悪かったのでタイムアウトもせずに罰を与えました。
シクシク泣いたふりして済むと思うなよ!
その態度は感謝を忘れている!!
ありがとうの刑を科す!!
1時間すべての事に感謝しなさい、というものです。何かを行動したら必ずありがとうと言わなければいけません。
「トイレの水、流れてくれてありがとう」
「エアコン壊れんと頑張ってくれてありがとう」
「父、お水入れてくれてありがとう」
「タオル、手についてる水拭いてくれてありがとう」
ずっと、強制的になにかに感謝させられる罰則です。
最初は私に言わされて嫌々なのですが、だんだん「椅子にも感謝しとこ!」「本にも感謝しとこ!」と頭の中がポジティブに切り替わるようになります。ずっとポジティブでいる必要はないけど、ネガティブな気持ちを家族にばら撒かれるのは迷惑なので、切り替わったらそれでOKな罰です。
悪いことをした子供に罰を与えて反省を促したいと思っても、威圧してはいけません。虐待してもいけません。叩いても言うことは聞きません。いきなり怒鳴っても何の効果もないように思います。その場は何とかなっても、続けると考えられない子供に育ちます。「失敗しても、どうやって立ち上がるか」時間をかけて子供と考えられたらベストだと感じますが、いちいちそんな時間も作れないですよね。
子供は放ってたって自分で反省したり学習したりちゃんとしてるんだけど、何かを学ばせたいなら、大人の工夫が必要です。
我が家は、勉強は報酬制だから罰にはしたくなくて、オヤツ抜くと晩ご飯前にグズグズなって私がめんどくさくて、お手伝いは大好きだから罰にならないんですよね。
というわけで、今の私の工夫は3つだけ。
・話し合った方が良いときはタイムアウト
・いたずらを防止したいときは、こちょこちょの刑(これ、何歳までいけるんだろ?)
・態度が悪いネガティブモードになっているときは、ありがとうの刑
気持ちのない「ありがとう」でも、感謝は口に出した方がいいと思ってます。当たり前だと思ってることにも感謝できる子になってくれたら嬉しいよね。「ありがとうの刑」は、そのためのポジティブな罰(訓練)です!
「いつも遊んでくれてありがとう」
最後、寝る前には妹に感謝していました。
うふふ、私、勝ったぜ。
どうしても子供に罰を与えたいなと感じたとき、ちょっと試しにやってみて下さい^^