強みのない若手が圧倒的に価値ある人材に成り上がるための7つの自己成長ハック
「若手で強みが何もない状態からどうすれば圧倒的に成長できるか?」という相談への回答を自分がキャリア1~2年目にやっていたことを思い出しながら考えてみます。
正直、一番成長できるのは「超成長フェーズの会社で経営者などの優秀なメンターに弟子入りすること」です。
自分が成長できたのは初期にVASILYという会社で代表の金山さんや諸先輩方の下で超修行させてもらえたことに依るところが大きいです。
なので、まずはそうした環境に自分を置けないかを考えてみましょう。
しかし、そうした環境に身を置けるかは正直「運」ですし、そうした会社で弟子入り許可をもらうためにも一定の能力が必要です。
(実際自分は最初の面接で落とされて、社交辞令で呼ばれた社内の飲み会に凸ってお酒の力で入れてもらいました笑)
そうした環境以外で自分を最も成長させてくれたものは何かを考えると、以下の7つの自己成長ハックを意識的に実行していたことでした。
① 年100冊以上読む
やはりまずは圧倒的に足りない知識を補うところからスタートです。
脳筋的な考えですが、自分の能力をてっとり早く上げたかったら「とりあえず本を100冊読む」というのがオススメです。
自分は最初のインターン先で仕事ができなすぎて逃げるようにして辞めているのですが、「このままだとマズイ」と思い、2社目のインターンに行くまでの3ヶ月でとりあえずビジネス書を100冊読んだのですが、100冊も読むと自信が付きますし、自分の能力が明確に1ステージ上がったのを感じました。
この時期の読書は意図的にビジネス書に比重を置いて、ビジネスの基本知識や思考の型を頭に叩き込みましょう。
何から読めば良いか迷った方はまずは以下noteの24冊を読みましょう。
それを読み終わったら以下noteの自分が身につけたいスキルに合致する書籍のリストを読破しましょう。
② 国内外のスタートアップ/テクノロジー系の主要ニュースレターを30個購読し、全て目を通す
以降の項目に関連しますが、自己成長のために「社会の流れを読む能力」は超重要です。
そのために、最新の情報がキュレートされているニュースレターを読むのが一番効率が良いです。
流し読みや週末に一気に読むとかでもOKです。今ならニュースレタープラットフォームの「Substack」上で探しやすいはず。
③ インプットをする中で、2~3軸の組み合わせで頑張れば日本TOP10に入れそうな自分のポジショニングを決める
やはり個のプレゼンスを高める上で「◯◯の領域と言えばこの人」という第一想起を獲得することが非常に重要です。
そのために、複数の軸の組み合わせで、「この領域であれば頑張れば日本のトップ、もしくは少なくともTOP10は入れるな」という領域を定義して、そのテーマに自分のインプットとアウトプットを最適化させます。
例えば AI × 教育 × スタートアップなど。
なるべく「新しくてこれから伸びる領域」を選べると楽です。
自分の場合はキャリア初期に「スタートアップ × グロースハック」という領域を選択して、そのテーマでひたすら自分を磨くことを意識していました。
その領域を見つけるための具体的なポイントは以下の3つです。
自分が先見性の面で信頼している人が「これからは〇〇の時代だ」と言っているものは何か
英語圏ではかなり話題だが、日本ではまだ認知がほとんどされてないものは何か
上記で知った領域の中で自分が圧倒的に一番興味を持った領域はどこか
④ Twitterやブログなどで毎週1万字以上アウトプットする
アウトプットすることでインプットした知識の「定着」と「体系化」ができ、その時点で初めてあなたの武器になります。
また、毎週1万字以上の発信を続けていれば、自ずとその領域で周囲から一定の注目を集める状態になります。
「優秀さ」には「内在的な優秀さ」と「外部評価的な優秀さ」の2つの側面があり、どちらもバランスよく育てていかないといけません。
「外部評価だけ高くて実が伴っていない」というのは論外ですが、「実力はあっても周りからそれが十分に認知・評価されていない」という人は圧倒的に多いです。
毎週1万文字がハードル高いと感じるかもですが、例えば毎日5~6ツイートで約5000字で、プラスして標準的な長さのブログ記事を1記事書けばクリアできるラインです。
とはいえ文字でのアウトプットに慣れてない人は、まずは週3千文字、5千文字と徐々に増やしていくと良いと思います。
⑤ 発信して形成したポジションを活かして自分より優秀な人(基本は年長者)とつながり、その人達と多くの時間を過ごす
発信して注目されるようになると、登壇に呼ばれて本来横並びになることのない優秀な先達と繋がれたり、SNS経由で声をかけられるようになります。
そして、今までとはステージの異なるレベルの人たちと繋がれる状態が手に入ります。
良くも悪くも自分の周囲の人たちのレベルが自分のレベルを決めるというのは真実なので、心地よい学生時代の友達だけでなく、「居心地が悪くなるくらい優秀な人たちと積極的に時間を過ごす」ように意識しましょう。
自分のこの時期のモットーは「Comfortable being uncomfortable.(居心地が悪いことに心地よさを覚える)」でした。
⑥ 上りエスカレーターに乗る。ただし、人の少ないレーンに。
ここで最初の「環境」の話に戻ってきます。 ①~⑤をしっかりやれば、今後成長する市場と企業、成長機会の大きな組織を目利きする能力は大きく向上しているはずです。
そして、そうした環境に入れるだけの「実力」も付いてきているはずです。
「成長」というと個人の努力が注目されがちですが、それと同じくらい「自分が立っている場所自体が上昇しているか」が重要です。
やはり衰退産業よりも成長市場での経験を持っている人材の方に市場は高いお金を出しますし、成長企業では求められる能力やチャレンジできるレベルが自ずと上がっていくので成長しやすく、そうした企業での経験は直接トラックレコードになります。
つまり、「上りエスカレーターに乗った上で努力しましょう」ということです。
結構「下りエスカレーターで頑張って逆走してる」人も多く、個人の努力が結果に結びつく効率が悪く、そのエスカレーター(=領域)への強いこだわりがない限りはオススメしません。
(強いこだわりがあってその領域で頑張っている方に対しては、強いリスペクトを持っています。)
そして、その際に③のポジショニング選定のところで、上りは上りでも「混雑していないレーン」を選ぶことがポイントです。
例えばですが、私は現在の興味として生成AIにハマっていますが、「生成AI×トレンド事例をたくさん知っている」人は今後かなり増えるでしょうし、実際にAIインフルエンサー的な人を中心に混雑しているので、自分ははじめから「生成AI × 事業戦略/プロダクトづくり」という混雑しないレーンを選び、その結果ありがたいことに顧問の依頼や、登壇の依頼を多数頂けるようになりました。
⑦ キャリア初期はとにかくGiveする。収穫期にはまだ早い。
①〜⑥までで一定の外部評価と専門知識を身に着けた人が陥りがちな罠が、「キャリアの早期にてっとり早く外部評価と専門知識をお金に変えようとすること」です。
具体的にはキャリアの早期に有償noteを販売したり、勉強会でお金を取ったりするなどの行為です。
もちろんどこかのタイミングで自分の評価と知識、能力を正当な対価と交換していくべきなのですが、キャリア初期においては圧倒的にGiveしてGiveしてGiveしまくった方がそのあとのキャリアが楽になります。
キャリア初期の外部評価と専門知識はまだ瞬間最大風速的なもので、時間が経てばすぐに風化してしまうものです。
それを短期にお金に変えようとするのではなく、とにかく無料でブログで知見を公開したり、無料で勉強会に登壇しまくって、名を売り、恩を売り、自分と仕事をしたいと思ってくれる人の総数を増やしにいった方が長い人生のトータルで考えると圧倒的にプラスです。
初期に自身の知見を有償化してしまうと、自分の発信が十分に世の中に広まらずに、最終的に収穫できる果実は少なくなってしまいます。早すぎる収穫には気をつけましょう。
まとめ
以上が自分が意識していた「自己成長のためのハック」です。
まとめると、
自分にできる最大限の努力はすべき。 しかし、「努力による安心感」には気をつけるべきで、「努力という自分の希少リソースを最適な場所に投下できているか」という観点で、しっかりと自分の環境は意図的に選択すべき。
ぜひ若手社員の皆さんや、これから社会人になる学生の方たちの参考になれば幸いです。
補足
・目の前の環境と仕事に全力で打ち込むのが大前提
・環境が大事といえども環境をコロコロ変えるようになってはいけない
・基本は自分のようなビジネス職種メインの戦略
・エンジニアやデザイナーは手を動かすことメインで取り組んだ方が良いですが、余力でここにまとめた項目も取り組むと成長スピードはかなり加速するはず
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