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「走り勝つ シューター軍団」

バスケ女子日本代表のコンセプト(キャッチフレーズ)である。

カッコいい、、、🌹✨️

これを武器(強み)に、オリンピックで金メダルを取ろうとしているのだから、
ファンにとっては夢のある、ワクワクする言葉だ。

🧺⛹️‍♀️💨💨💨💨💨

代表に選出されたロスター12名を見ても、
PG (ポイントガード) が5名、
SG (シューター) が2名、
F (フォワード) が4名、
C (センター) が1名、、、と、
非常に前衛的で、スモールサイズではあるが、スピードや運動量では世界を圧倒できそうな布陣を揃えている。


この戦い方を男子でもやればいいじゃないかと思う人もいるが、
男子の場合は、日本の武器である「スピード」を、相手チームの強靭な「フィジカル」で止められて、打ち消されてしまうのだ。
小回りの効くスポーツカー「クーペ」がコンクリートの壁にぶつかって事故になるイメージ。そのダメージが、女子とは比べものにならないくらい大きい。💥

だから日本人選手は、なるべく相手と接触しないように距離をとってプレーしている。
そこから生まれた典型的なプレースタイルやプレイヤーが、ディープスリーを得意とする富永啓生選手であったり、フローターシュートを得意とする富樫勇樹選手、、、ということになる。

世界に対抗するために「フィジカル」を鍛える日本人選手もいるが、その分「スピード」は落ちるので、日本の強みは減って行く。
日本が世界で勝つためには、「技術」や「身体能力」“だけ”で勝とうとするのではなく、「賢さ(IQ)」や「判断スピード(要領)」、「いやらしさ(駆け引き)」、「明るさ(ポジティブ思考)」、「強い気持ち(諦めないこと、信じること)」、「回転効率(選手交代、フルスピードの維持)」で勝たないといけないのだ。

女子代表のとる「PG 5人体制」というのは、そういうところに意義がある。


逆に、男子代表が世界を相手に勝利するためには、その「勢い」をコントロールするしかない。
競馬の世界でいう、競走馬が「末脚(すえあし)」をいつ爆発させるか、そのコントロールだ。

🏇💨💨💨💨💨💨💥💥💥

ワールドカップのフィンランド戦、世界を相手に初めて勝利を収めた瞬間。
最大20点近くあったビハインド(点差)を富永選手のスリーポイントシュートや、河村選手のスピードの爆発で一気に抜き去った。
日本のホーム(沖縄)の声援が後押ししてくれたという利点(追い風)もあった。
あれが「末脚」だ。“最大瞬間風速”で走り抜き、突き放したイメージだ。

🧺⛹️💨💨💨💨💨⚡💥💥💥📣🌺

その力を発揮するのは、「第4Q」である。
1Qや、3Qに発揮してしまうと、もう一度相手に逆転できるチャンス(時間)が残っている。
日本が世界に勝つための「末脚」を爆発できるのは1回。「第4Q」しかないのだ。


日本が勝利を収めるために必要な「末脚」を数字(点数)で表現するなら、多くて「15点」。
そうはなかなか上手くいかないと思うので、分かりやすく「10点」としておこう。
つまり、日本が世界に勝つためには、4Qに入る時点で、相手との点差が「一桁」以内でないといけない。「二桁」開いていると、「末脚(10点)」が届かないことになる。

だから、「1Q~3Q」の戦い方として、
いかに“点差を離されずについていくか”(我慢)が大事になる。
ポンポンと調子よくスリーポイントシュートが入っているからといって、そのまま勝ちきれるかといえば、そうではない。
もちろん、リードしているに越したことはないのだが。

「1Q~3Q」までの戦い方に必要なスキルや能力が、高さやフィジカルを必要とする「ディフェンス」や「リバウンド」であるといえる。

何も完璧に抑えろというのではなく、
相手に簡単に得点を与えない。リバウンドを一回で取りきり、セカンドチャンスを与えない。
そしてこちらも確率のいいポジション(インサイド)でコンスタントに得点を重ね、ついて行く、、、ということだ。

小回りの効く「クーペ」ばかりでは、「ベンツ」や「BMW」には勝てないということ。細くても、遅くてもいいから、「トッポ」や「ステップワゴン」、「セルシオ」だって何台かは必要だということだ。(僕は車に詳しい訳ではないので、例えが間違っていたらごめんなさい。)


日本代表のバスケットの中味が、少し分かってもらえただろうか?
そんな感じで世界と戦っているということを、頭にいれておいてもらえると、楽しく試合が見れるかなと思います。


それではまた。