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緊急対応。ケアマネに現場報告の必要はあるか?
どーもカイゾウ(@kaizo777)です。
今回は少し辛口な話になるかもしれません。
先日訪問介護事業所とのやり取りで「その報告は私が休みの時に現場から電話までかけてするもの?」という出来事があったので考える機会として記事にしたいと思います。
はじめに簡単に事の流れを書いていきますね。
その前に今日のこの記事は
・(新人)ケアマネさん
・サービス事業者さん
の参考になるように書いていきます。
事例説明
私(ケアマネジャー:以下ケアマネ)が担当する独居の高齢者宅へ訪問に入ったヘルパー事業所の管理者(以下:ヘルパー管理者)から私の社用携帯へ電話が来ました。
ちなみに私はその日夏休みを取得して仕事を休んでいました。
初めは私の事業所へ連絡を掛けたそうですが、その日出勤していた職員から私が休みであることは聞いたようです。ただ、たまたま知っていた私の社用携帯へヘルパー管理者の判断で掛けてきました。
電話してきた内容は以下の通りです。
「訪問したヘルパーからサービス提供に伺った独居高齢者が自宅で転倒していると連絡がありました。そのヘルパー一人では起こすことが出来なかったので私(ヘルパー管理者)が利用者宅へ急行し先に伺っていたヘルパーと共に起こして椅子に座って頂きました。ご本人は意識もしっかりしているし、痛みも特にないと言っていますが上手く歩けないようなのでどうしましょうか?」
この内容で電話が来た段階で皆さんならどう感じますか?
ケアマネは自分の休みの日にもそのような対応をすることが当たり前だと感じるでしょうか?
ひとつひとつ分解して書いてみます。
責任の所在について
今回電話を掛けてきたヘルパー管理者がわざわざ休みであるケアマネに電話を掛けて状況を伝え判断を求めた理由の根底には「責任の所在」をケアマネにしたかったからだと感じています。
これは今回のヘルパー管理者同様にサービス事業所にありがちなのですが、サービス提供時の事故に対して「タイムリー」に電話をしてきた場合の多くは根底に「責任の所在の押し付け合い」があると思っています。
なぜなら、介護保険サービスを利用する場合には事前に担当者会議を行い「緊急時の対応」などについても話し合って決めているからです。
今回の方の場合も緊急連絡先は「娘さん」になっていましたし、娘さんがその時電話に出られなかったとしても、必ず折り返しをしてくださったり利用者の家にも行ってくださる人であることは周知の事実でした。
にも拘わらず、ケアマネに連絡をしてくる。しかも現場から。
それは「あの時本人を一人にして辞去して良いという判断をしたのはケアマネ」という事実が欲しかったから以外にないと思います。
そうでなければ「認知症もなくその場でハッキリと自分の意見を言える利用者」が大丈夫と言えば「転倒した事実を家族に電話し、出なくとも折り返しを待ちその旨を伝えれば良い」だけ。
その後ケアマネには状況を事後報告で構わないわけです。
電話でケアマネが出来ること
緊急の電話を受けてケアマネが出来ることはたかが知れています。
医者や看護師でもないケアマネは利用者が怪我を負っていようが治療や処置することも出来なければ、家族の代わりに病院へ連れて行くこともそばに寄り添っていることも出来ないからです。
出来ることは、その場の状況を可能な限り電話から情報整理して必要に応じて救急の要請依頼を指示するか、連携のあるサービス事業所で解決できるか否かを考え対応する程度。
「緊急で自宅に向かう」ということは基本的にしません。
むしろ、サービス提供している事業所はその現場を見ている訳で、そこから得られる情報量の方が電話で情報を聞き出すよりも余程多い!
ということは現地で判断する方が確実性の高い対応が出来るということになります。そして、その為に担当者会議を行い事前に確認をしている訳です。
それをせずにケアマネに現地から電話をしてくるサービス事業所はハッキリと「私たちは何も考えていません」と公言しているようなものだと思います。※辛口ですみません。
中には情報をすぐに連絡してこなかったサービス事業所を責めるケアマネがいるなんて話も聞きますが、ここに書いたように「あなた(ケアマネ)に真っ先に連絡したからと言ってケアマネが何を出来ますか?」です!
自分の職域を判断できない。余計なお節介で利用者・家族に無駄な期待をさせるケアマネも同様に「考えない人」だと私は思います。
まとめ
今日はかなり毒づいた話になりました。ただ、私がここで言いたいことは3つ。
緊急時の対応については現場にいる人間( サービス事業者)がまずは情報量が多いことを理解し必要な判断を行ってほしいということ。
そして、利用者の命に係わるか否かを考えた上で「命にまで及ばない」ことであるならば利用者自身の意向や判断を尊重するのも一つということ。
ケアマネ・サービス事業所間はそれぞれの職域を考え理解し合い、責任を押し付け合うのではなく利用者を支え合うパートナー・チームとして協力する意識を持ちましょうということでした。
今回の話は色々な意見があることも重々承知です。
むしろ色々な方の意見が聞いてみたい内容でもあります。もしご意見あれば是非コメント欄によろしくお願い致します。
最後まで読んで頂いてありがとうございました。
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今日はこの辺で。
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