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結局人はサンクチュアリとかバガボンドみたいな圧倒的成長ストーリーが好き
生き方研究家のカイジマです。
今更ですが、キングコング西野氏の『夢と金』読んだことありますか?ビジネス書としては異例の大ヒットでしたね。僕も電子書籍で読みました。
この中に出てくるワードで有名になったのが『応援シロ』です。よく使われる『伸びしろ』みたいに、これからまだまだ応援される余地のある部分の意味です。
マーケティングとかセールスライティングでも王道の『ヒーローズジャーニー』みたいに、人は商品そのものよりも人に魅力を感じてストーリーに感化されるんですね。
やっぱ人は頑張ってる人、成長していってる人を見るのが好きだ。応援できる。大谷翔平も完成系っぽく見えるけど、まだまだどんどん活躍し続けてるから応援され続けます。
問題は、自分が成功したと勘違いして活動したり振る舞ってる場合。もうこれは応援されようがないよね。圧倒的強者ポジションから振り下ろす情報は常に一方的で、傲慢に見えてしまうものだ。
だから何かしらの活動をするにおいては自分のゴールを共有する必要があるね。そしてそのゴールを達成したらすぐさま別のゴールを立てて共有する、このループを崩さない限り人は応援してくれるしついてきてくれる。人が集まるところに金は集まるから、収入も急に不安定になることもない。
行き当たりばったりで行動すると損をします。
かつてお笑い芸人として上り詰めて、僕が子供の頃からテレビで見てた宮迫博之も、あんなちょっとした闇営業騒動で自粛したぐらいで焦らずに待てばよかったのに慌てて行動してしまったからテレビでの活躍のチャンスが一切なくなった。
YouTubeに参入して、焼肉屋をオープンするまでのエピソードは紆余曲折がありすぎて見る側のエンタメとしては優良で応援しがいのあるものだったけど、焼肉屋がオープンして順調になった途端に視聴者は宮迫に対する『応援シロ』が無くなったので観続ける必要が無くなった。
YouTubeを始めた当初のコンセプトとはズレたとしても、その辺のユーチューバーっぽい企画をするんじゃなくて「テレビに復帰するまでのがむしゃら活動期」みたいなコンテンツを作ればよかったんだと思う。復帰できないならできないでよくて、視聴者は面白いから見続けるし宮迫博之にしか生み出せないストーリーとコンテンツがあったはずだ。
1年の成長ってすごい
タイトルにもある通り、宮本武蔵を題材にした漫画バカボンドとかNetflixで流行った相撲ドラマサンクチュアリみたいに、主人公が圧倒的に泥臭くて成長していく姿は人を動かすなあと思う。
バガボンドは古いから、読んでない人もいると思うので、特に僕が抜粋したい箇所だけサラッと説明すると・・・
バガボンドの大事なとこサラッと
今の岡山県にあたる美作(みまさか)って田舎で生まれた武蔵(たけぞう)少年は日本一強い男になりたくて大都会京都に上京する。
京都で一番有名な剣術道場の吉岡道場の一番強いやつを倒したら最強になれると思い道場破りに行き、当主の弟である激強の吉岡伝七郎と戦ってボッコボコにされる。
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殺されかけるけど、「また強くなって1年後戻ってこい」的なこと言われて武者修行に出る。
その間に、武蔵は人を斬りまくって死地を潜り抜けまくる超実戦修行の1年を過ごすが、伝七郎は道場で稽古するだけの1年を過ごす。
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武蔵は強敵と戦いまくって何回も死にかけます。でも全部勝ち続けて、日本国内でもめちゃくちゃ有名になりました。
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そしたら有名になりすぎて、「弟と戦わせるのはヤバイ。弟は絶対負ける」と思った吉岡道場の党首で真の最強である吉岡清十郎が現れました。弟と戦わせて吉岡が恥をかく前にこっそり武蔵を殺そうとします。なぜなら翌日が伝七郎と武蔵が戦う約束の1年後の日だからです。
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しかし武蔵は強くなりすぎてしまっていたので一撃で最強の清十郎を倒してしまいます。
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無事に当日を迎え、約束通り1年経ったので京都で伝七郎(弟)と再会して殺し合いをすることになります。強くなりすぎた武蔵は1年経ったのに何にも変わってない伝七郎を見て「ああ・・・こいつ弱え」的な印象を受けます。そして清十郎(兄)が武蔵に殺されたことを直前に知ってめちゃめちゃビビる吉岡の連中。
伝七郎の方も、対峙しただけで武蔵の底知れない雰囲気に呑まれて、平静を装いますが気が気ではありません。なんとか主導権を握ろうと大声を上げて気合いを入れます。
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周りに集まった大勢の観客は伝七郎の声が「ビリビリ・・・!」と響いたことに、その気合いに圧倒されます。
しかし武蔵にはまったく通用しません。
武蔵(伝七郎。なぜそんな大声を出す。その方が剣術っぽいからか?)
実際の斬り合いの場では、「っぽさ」とかは全く重要ではなく、型とかはなんでもよくて、勝つか負けるかが重要です。
この1年で実戦ではなく模擬の練習しかしてこなかった伝七郎は、ものすごく立派な剣術っぽいものはできるけど、実戦で勝ったことは一度もないのでした。
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それを見た武蔵は「伝七郎。もうお前とは分かり合えない」ともはやステージが違いすぎて対等ではなくなった伝七郎を心の中で見下し見放します。
さすがに京都随一の剣豪である伝七郎は、その武蔵の心の動きが読めてしまったことによって、悔しさと情けなさで絶望します。
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そのまま一撃で伝七郎を倒します。1年前はマジでボッコボコで殺されかけたのに、かつて自分よりも圧倒的強者だった人間を一撃で。
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ざっくり言ったらこんな感じ。1巻からここまでの話で大体7年ぐらい連載で時間かかってます。
強豪(競合)にビビらずに進むと、気づいたら自分が強者になってる
このバガボンドの一連のストーリーからは学べるのは『どれだけ現場でガチったかどうか』で先行者を倒すことができるということです。もちろんこれは漫画の話ではありますが、現実でも起こるということです。
さすがにAmazonとかApple、テスラを超えるとか現実離れした話は無理だけど、個人ビジネスやスモールビジネスではライバルとの差は関係ないわけですね。むしろ先行者が市場開拓を代わりにしてくれてるまであります。
現在、自分のライバルや競合の相手、業界の先行者があまりにも強すぎて今の自分との距離がエグかったとしても、一生越えられないわけではない。
伝七郎と武蔵の例みたいに、京都最強の剣術道場の息子で血筋も教育もエリートで地位も実力もある伝七郎みたいな人間は現実にもいますし、叩き上げで上り詰めたやつもいます。でもその人たちが得た地位やポジションって固定じゃなくて入れ替わります。
自分も上のステージに登っていくこともできるし、逆にいつか追い越されることもあります。人生やビジネスって椅子取りゲームなので、ずっと同じとこに座ることはできないです。でもその方が気が楽じゃないですか。
業界内でのポジションが入れ替わるのは自然の摂理で当然のことなんだから、執拗に自分の居場所とか評価にこだわる必要もないんじゃない?と開き直れます。執着するとしんどいからね。
「失わない」「失いたくない」と思ってこだわるほど、自然の摂理的には必ず失うんだから、ストレスと喪失感はエグくなります。
だったら最初から「いつか失うんだからそれまでの暇つぶし」と思って自分のポジションや活動を楽しめばいいと思うし、それを手に入れるまでの過程をうまく表現して多くの人に見せることができれば応援もされるから辿り着くまでのスピード感も上がる。
結局、人は頑張ってる人が好きです。たどり着いた人、達成した人、成功した人、到達した人に対しては、あんまり価値を感じないんです。成功の価値を感じてるのは本人だけ。他人はそれまでの過程やストーリーに価値を感じる。
ストーリーをうまく操ることができてますか?
これから意味を持つ商売は創作活動になると思いますね。コンテンツを世に発信していって認知度を得る活動が肝になってきます。目先のフォロワーを得るためにポチポチやるのも少しは効果あるけど、発信するコンテンツの質を上げる努力が重要だなあと思います。
そのために一番効果的だし、身につけておくべきスキルは文章力です。近年は動画を見る人が多くなってるとか、若い人は文字は読まないとか色々言われてますが、全部ポジショントークです。
人が想いを伝えるときは文章でじっくり時間をかけて創作する方が気持ちがこもります。ショート動画みたいなものなどには想いは載りません。
なので、人に面白いと思ってもらえるような文章を書けるようになると、自然とファンがついてきます。人が集まってくるとお金も集まってきます。面白い文章が書けるようになると結構簡単に人生を変えることができるようになります。
誰でも簡単に面白い文章が書けて、それを習慣化できる方法を以下の記事にまとめたので読んでみてください。
🔸カイジマのプロフィール
2年間、訪問販売員としてゴリゴリに飛び込み営業した後、『1回のセールスで1万人に売っても労力は同じ』ことに魅力を感じ、ネットマーケティングの世界へ。稼げば正義の『情報商材屋』の世界が嫌いになりやる気を無くす。
稼ぐ哲学者という新ジャンルを作って自分と関わった人を良くするために活動中。
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