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3月26日広島市長定例記者会見での市長発言に注目しました。

3月26日(金)の広島市長定例記者会見で、中国新聞記者が、「条例で厳粛というものを求めることについてどう考えるかということについて市長の見解」を質問しました。
(広島市の公式YouTubeより、39:40から中国新聞記者の質問とその回答)

3月26日の市長記者会見の公式書き起こしがアップされましたので、会見内容に関してはこちらをご覧ください、↓↓

【平和推進条例について】

記者
すいません、またちょっと話が変わるんですけれども、広島市議会に関連してなんですけれども、今広島市議会がですね、平和推進条例というものを提案をしようとしているんですけれども、この中で平和記念式典を厳粛の中で行うというふうに定めようと今、しているんですけれども、このことについて複数の市民団体から賛成と反対両方の意見が出ています。平和記念式典というものは広島市の主催になるんですけれども、これについて条例で厳粛というものを求めることについてどう考えるかということについて市長の見解をお聞かせください。

市長
この問題は元々、本市として式典挙行に適した静ひつな環境確保ということで問題提起をいたしまして、現にデモ実施団体との話もしながらきているわけでありまして。そういった中で早く解決をということを言われているんですけれども。本題は今言われた、あえてつづめば公共の福祉と表現の自由かな、この2つの要素をどのように調整するかということが課題というふうに受け止めています。実際問題、議論していますけれども未だベストな解決方法が見い出せていない状況の中で、しかし問題意識は、ある意味でこういう取り上げ方をしていただきながら、多くの市民の方にも、ああそうだなというふうな問題認識はできてきているとそんな状況だと思います。そんな中で議会の方では、元々の動きは慰霊式とそれから祈念式を厳粛な中で挙行されるように協力を求める、そういう決議をされて、それから市議会の中で、じゃあそれを具現するために条例を作っていこうじゃないかとこういうふうに動いていると思っています。そういう意味では市当局、理事者当局としての動きと市議会の動きがちょうどコラボしたといいますかね。歩調を整えて動いているというふうに考えていただいていいんですけれども、まさにここでも、市議会の中でも公共の福祉と表現の自由をどう調整するか、今提案されている書きぶりでは十分な調整ができないんじゃないかという疑心暗鬼が起こっていますから、これをどういう形で整理されるかということをもう少ししっかり見定めたいと思うんですね。まさに市民の御意見、両方ともの価値についての認識はしっかりと出てまいりましたのでね。どういう形で調整するのが多くの方の納得をいただける条例なのかなということ、その処理を見ながら改めてデモ実施団体等との話し合いに、そういった成果を反映するということをやれるかなというふうに思っています。


市長の発言の中で出てきた「そういう決議」とは・・・

*「決議」とは、法的根拠はありません。政治的効果を期待して、あるいは議会の意思を対外的に表明するなどの理由でなされるものです。

広島市平和の推進に関する条例は、6条2だけのための条例ではありませんが、市民意見で最も意見が寄せられている条項です。
果たして本当に、「公共の福祉」と「表現の自由」という2つの要素をどのように調整するかというだけの問題なのかも含めて、議論が深められるべきだと思います。


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