見出し画像

【水抜き】ボクシングに減量が本当に必要なのかを考える【プロとアマ】

ボクシングといえば

"水も飲めない過酷な減量を乗り越えて試合に臨む"

という昭和なイメージを未だに持たれています

アマプロ問わず試合に出るレベルで

ボクシングをやっている人達なら

特に何の疑問も持たずに

減量に取り組んでいると思います

一般人「何で減量するの?上の階級に出ればいいじゃん」

ボクサー「数キロの差が大きな差に(ry」

こういう会話をしたことがある人は

ボクサーの中には多いのではないでしょうか

しかし、実際問題ボクサーに減量は必須なのでしょうか

結論から言うと

必要な人とそうでないと人がいると考えています

今回はその理由について下記にまとめていきます

○減量が必要ないボクサー1

高校生以下のアマチュアボクサーは

減量しなくていいです

キッズでボクシングをする人達も増えていますが

たまに、親世代から子供の減量について相談を受けます

成長期である時期に

食事を制限することは大きな間違いです

「減量しないと身体負けする…」

ということも親御さんから言われましたが

階級あげても身体負けしない身体を作った方が

将来的にも大きなプラスです

目先の勝利のために

若く可能性に溢れている身体へ

食制限の負担を強いるのはやめましょう

もちろんこれは高校生も同じです

少なくとも高校1.2年は絞ることではなく

3食しっかり食べる+プロテインなどで身体を作ることを意識しましょう

学生なら尚更曖昧な知識で減量してしまうor昭和の知識で顧問から減量させられてしまいます

どうしても減量したいなら

前日に2kgの水抜きくらいが許容範囲です

詳しくはこちら

https://note.com/kaito_gin/n/n4ef6db0af3db

○減量しなくていいボクサー2

プロボクサーで

減量の知識がない&勉強する気もない

という人は減量しなくていいです

いい加減な知識で減量して

コンディション崩すor試合を中止させてしまうなら

減量せずにナチュラルの身体で戦う方が絶対いいです

闇雲に減量したら強くなれる訳ではなく

計算してコツコツやって身体を作り

リカバリーまで整えた選手が強くなります

そういう努力ができない選手は

直前で2kgの水抜きするくらいでいいでしょう

○減量した方がいいボクサー

減量の知識があるor勉強する気のある

ボクサーはみんなしましょう

基本的に試合に出るボクサーの

おそらく

95%以上は減量をしているのではないでしょうか

最近ある研究で

"余分な脂肪を落とすことで身体のキレが増す"

という内容を証明したものがありました

被験者が21人とまだまだ少ないですが

減量することにポジティブな意見の1つであることに違いはありません

これから研究が進んで

もっと確信に迫るデータが出ることを祈ります

とはいえ「減量したくない!」

というボクサーも世の中にはいます

有名なのは引退された細川バレンタインさんですね

ほとんどのボクサーが減量をする中

それを行わずチャンピオンになっている訳ですから

半端じゃないです

とはいえ超特殊ケースだと考えているので

基本的に減量はしたほうがいいです

例えば

「パッキャオはフライからウェルターまで階級上げれたから2階級くらい上げるの大丈夫だよ」

と4回戦の選手に言うトレーナーがいたら

全力右ストレートを撃ち抜きたくなりますよね

特殊な他人の上澄みだけを猿真似しても

良い結果は付いてきません

○減量幅について

私の現役時代は10kgの減量でした

5kgの脂肪を除き

5kgの水抜きです

食事を計算し

それぞれの食材を取ることによる反応を

自分で理解してるからこそできる減量スタイルです

自分がどのくらい落とせるか分からない

という人には

第一歩として

水抜き2kg +脂肪2kgの4kgくらいをオススメします

試合が1ヶ月前に決まっても余裕です

これに慣れてきたら

水抜きと脂肪の比率を大きくしていけばいいでしょう

「もっと絞って当日身体を大きくした方が有利…」

という意見はごもっともですが

知識もなく脂肪だけでなく筋肉も痩せて

リカバリーの方法もいい加減なら

辛いだけでそこまでのメリットはないでしょう

ちなみに体脂肪は落としすぎても

健康を損なうのでオススメしません

免疫力が下がるので

コンディションを整えにくくなります

体脂肪率3%とかで仕上げた!という話を聞くと

「どうか体調崩しませんように…」

と感じる医療職の自分が顔を出します

○大切なのは最速で失敗すること

多くの選手をサポートしてきて

実感するのは

"最適解に最短で辿り着こうとしている"

この傾向にある選手が多いということです

そんな方法、私が教えてほしいくらいです笑

色んな方法を試して失敗して

これは違う、じゃあ次…

これも違った、じゃあ次…

このサイクルを最速で繰り返すことが

最適解を見つける最短ルートです

自分も方法がある程度確立するまで

3年以上かかっていますし

それでいて今もアップデートされています

とにかく分からないことは人に聞く

キッズボクサーでも分かるし出来ることを

大人がやらず減量失敗してるなんて

笑い話にもなりません

計量失敗は多くの人に迷惑をかける行為です

そういう人が1人でも減ることを祈るばかりです

TwitterでDMくれればある程度は情報提供できるので

減量に困った人は連絡してください

それじゃあまた





いいなと思ったら応援しよう!