# 進学のススメに関して
僕は博士課程に進学したことを後悔していないし,後輩に質問されたときにも基本的にお勧めするようにしている.
だけど必要な枕詞がある.
”指導教官との相性が合うなら”
これである.
日本における博士課程への待遇は厳しいものがある.そもそも学生の身分で待遇を求めることが間違っている,こんな見方もできるはず.
でもこれって全然global standardじゃなくって,むしろここまで劣悪な環境で頑張っているのは本当に日本くらいなんじゃないかと思う.少なくとも同等の先進各国と比較すれば.
給料もらって研究所の戦力としてきちんと研究しているドイツの国立研究所とは天と地ほどの差がある.無論,待遇という側面のみで比較すれば,の話である.
そんな中でも僕が今この時間を楽しいと思えるのも,僕の指導教官あってのことだと強く思う.
でもじゃあ万人に僕の指導教官をおススメできるか,というと,そうでもない.むしろ客観的に判断すれば彼はなかなか無茶な先生である(陰ながらディスる形になってしまったことはここで謝罪します).
でも僕との相性はかなり高い.僕がこの時期に実現したいと思ったことはほとんど先生の力で実現させてもらった,という点で,言葉はあまりよくないけど僕にとって都合のいい先生だ.
そういった指導教官に巡り合えるならば,という前提で言えば,僕はこの博士課程という時間はそこまで悪くない,とは思っている.
就職,進路,キャリア,様々な不安はあるとは思うけど,それについても僕が身をもって証明できればいい,なんてことを本気で考えて居る.
全て自分次第である,と.
誰に言われるでもなく,自分が求めた進路を自分で実現できるような人がもっと増えればいいのに,と思う.
そしてそれを叶えられるように自分が誰かを導いてあげたい,なんてことも思う.
だからそのためにまずは無事に卒業できるように努力しないとね.