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# Windows 7 で頑張り続けるドイツ人たち

個人的にめっちゃ面白いと思う,この話.

僕みたいな新参者はあとからPCを設置したのでwindows 10を使わせてもらっているんだけど,研究室の同僚はほとんどみんなwindows 7を使っている.7から10への移行が始まったのはここ数年の話らしい.10がリリースされたのは2015年(大学の事務が移行のときにごたついていたのが懐かしい)だから,約5年かかったということになる.

しかもまだ移行は完了していない.ここで問題が出てくるのが,7と10の互換性である.実際,研究で必要なソフトウェアをダウンロードしようとしたとき,それのライセンスが7用のもので僕のPCでは動かなかった(ソフトウェアに関しては2010のバージョンのものを使っていた).こういうことが頻繁に起こっている.結果,横浜のPCにリモート接続して研究を進めている(いつでも所属からは逃れられない気持ちになる...).

話を聞けばドイツ人のマインドは,”新しいものはまず疑ってかかる”ということらしい.日本人は新しいもの大好きな民族だと思っているので(インスタ映えするものみんな好きでしょ?),この辺りは正反対な一面だと思う.友達曰く,”新しいものが普及するまでにドイツでは10年かかるよ~”ということだったが,windowsの一例を見ればまんざらでもない.言われてみればiPhone Ⅺを使っているドイツ人,確かに見たことないな.

研究所では,”windowsアップデートしないで~!!アプリが使えなくなっちゃうから~!!”という理由で何度もアップデートするのを止められた.いずれ互換性がなくなって使えなくなるから時間の問題だとは思うんだけど,それでも頑張り続けているドイツ人たちがいっぱいいる.

僕が研究室に配属されたのが2017年だったので,こうして研究でPCを使うようになったころには10が当たり前だった.しかも研究室のPCはどれも最高スペックのものでこの辺りは不自由を感じたことがない.

何事も当たり前なことなんてないんだな,と思ったのと同時に,ドイツ人の面白い考え方に触れた瞬間だった.日本人とドイツ人は似ている,とよく言われるけど,この点は大きく違って面白いな,と思う.

※追記 あんまり関係ない話かもしれないけど,フリーWi-Fiとかに個人情報を載せるのもすごい嫌らしい.自分のプライバシーがとても大切なんだって.だから自分を守るためにもよくわからないものは使わない.納得いくまで考える,という思想がドイツ人の行動につながっているんじゃないかな,と思った.日本人はあまりに何も考えすぎないところあるから,足して2で割れば丁度いいね.笑

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