後悔

私は小学校、中学校でバスケットボールをしていた。小学校ではよく友達と遊びでバスケをしていて楽しかったからという理由でバスケ部に入った。人数が少なかったこともあり私はキャプテンに選ばれた。練習は厳しく早く引退をしたいと毎日思っていた。それでも中学校でバスケをやったのはただ小学校でやっていたからだ。他にやることがなかったのだ。

もちろん小学校の時よりも練習がきつくて最初は先輩たちについていけなかった。三年生が引退してからは1、2年生で練習が始まった。人数が少なくなって練習がハードになりやめようかとも考えた。でも私の学校は部活が強制で他に得意なこともないので無理やり続けた。

ついに自分たちの代になった。なんだかんだ言って監督に認められ私は見事キャプテンになることができた。そこからは責任と自覚を持ちただただ練習に真っ当した。何度も練習試合に負け、大会でも負けた。それでもなぜか悔しくはなかったのだ。そうだ、自分たちは弱いと心の中ではわかっていたのだ。私だけではない、周りも負けてヘラヘラしているようなやつばっかだった。

そしてついに公式戦最後の大会が始まった。やる前から負けの雰囲気が出ている中私たちは試合をした。最初は点差が離れていなかったが後半になると30点差くらいまで離された。みんなはもう走る気力もない、その時ふと感じた、『ああ、この試合が終わったら引退か』、、、私は今まで苦しい思いでやってきた練習や仲間とのエピソードを思い出した。私は散々練習が厳しいと言っていたけれど、それでもバスケが好きなんだと。残り1分のときに私は会場に響き渡るほど大きな声でこう言った、『まだ終わってないぞ!諦めるな!』私は泣きながらそう叫んだ。

試合は終わった、最後のミーティングだ。監督は『3年間よく頑張った』とだけ言って三年生だけの空間を作ってくれた。その瞬間みんな泣き崩れた。もっとこのチームでバスケがしたかった。もっと練習を真面目にやればよかった。これは誰もが思ったことだと思う。この悔しい思い、そしてチームとの思い出、これが私の部活の思い出です


#部活の思い出

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