「潜在的な美意識」について。
「潜在的な美意識」について。
誰でも、感じることのできる「美しさ」「アート」についての記事。
team Lab Planets TOKYO DMM に行っての感想。
なお、現在(2020年4月20日)は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、臨時休館しています。
人には「潜在的な美意識」がある。
私は、team Lab Planets TOKYO DMM を体験することで、人には「潜在的美意識」があると感じました。
なぜなら、team Lab Planets TOKYO DMM を通して、普段は美的な感性、感覚がなくとも、展示を体験することで、誰でも感じることのできる「美しさ」「潜在的な美意識」があると感じたからです。
予習のいらないアート。
「芸術」「アート」と聴いた際、自分には「わからない、変なもの」などと思い浮かべる人も、多いのではないでしょうか。それは、多くの芸術やアート作品が、これまでの人生で「培った」美的な「感性や感覚」、そして、芸術に関する歴史や背景などの「知識」を必要にしているからです。そのため、これまでアートや芸術にあまり触れてこなかった人が、いきなり美術館へ行き、絵を観ても、何が凄くて、美しいのかわからないのです。しかし、team Lab Planets TOKYO DMM は、培った美的な感性や感覚、芸術に関する知識がなくとも「楽しめる」美しいアート作品です。
なぜなら、展示を通して「感覚を剥き出しにする」ことで、誰もが生まれ持った「潜在的な美意識」を引き出し、「研ぎ澄まされた」感覚、状態を意図的に作り出すことで、普段は感じることのできない美しさ、アートを体験できると感じたからです。
「感覚を、剥き出しにする」ことについて。
普段、芸術やアートを見たり、体験するのと異なり、team Lab Planets TOKYO DMMでは、「裸足」の状態でアートに触れ、水に入ったり、沈むマットの上や冷たい鏡面、ざらざらした床の上を歩いたりします。つまり、目から見る「視覚情報」や耳から聞こえる「聴覚情報」だけでなく、実際に「裸足」になることで「触覚情報」を使い「感覚を、剥き出しにする」ことで、「潜在的な美意識」を引き出していると感じました。また、自らの足で進むことで「没入感の高い」アート体験を実現していると感じました。
「感覚を、研ぎ澄ます」ことについて。
普段、芸術やアートを見たり、体験するのと異なり、team Lab Planets TOKYO DMMでは、暗闇で一時的に視覚情報を奪い、明るい光を強烈に演出したり、鏡面な空間と光で空間認識を奪ったり、自由に身動きできない空間で、平衡感覚を奪われたりすることで、反射的に「奪われた感覚」を補うために他の感覚が、集中状態に入り込み、「潜在的な美意識」を引き出し、「研ぎ澄まされた」感覚、状態を意図的に作り出していると感じました。
team Lab Planets TOKYO DMM を通して、普段は美的な感性、感覚がなくとも、感覚が「剥き出し」になり、「研ぎ澄まされる」ことで「潜在的な感性や感覚」を刺激され、誰でも「美しさを感じる」「潜在的な美意識」があると感じました。これからデザイナーとして、猪子寿之さんやteam Labのように、潜在的な美意識を刺激するデザイン、活動をしていきたいと思いました。