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2024ベスト本(大阪272日目)

今年、「なぜ働いていると本が読めなくなるか」という本がベストセラーになったが(そしてこの本自体読んでないがw)、一人暮らしになって増えたはずの自分の時間をあまり読書に費やせていない。

今年も読書量は少ないなあ。全部で47作品。小説とそれ以外と分けてのベスト5。

(小説)
1位:バリ山行/松永K三蔵
2位:成瀬は天下を取りにいく・成瀬は信じた道をいく/宮島未奈
3位:東京同情塔/九段理江
4位:ブラックサマーの殺人/M・W・クレイヴン
5位:日本沈没/小松左京

1位・3位は芥川賞、2位は本屋大賞受賞作。そんなんしか読めてないわー。

バリ山行」は、大阪に来たばかりの頃に九州の友人から「著者のサイン会が大阪であるらしい。都会は羨ましい」と言われて、そんなもんかと思い、サイン目当てで読んだ(苦笑)。危険極まりないバリ(ルート外登山)をやってみたくてしょうがなくなった。誰か六甲山連れてって。

みんな大好き「成瀬」。こんなに魅力的な主人公はなかなかない。膳所の駅を通過した時は興奮したw 珍奇な話ではあるけど東京オリンピックの後遺症みたいな気分をうまく救ってくれたのが「東京同情塔」。「ブラックサマーの殺人」は刑事ポーと愉快な仲間たちの活躍を描くシリーズ2作目。パンデミックや東南海地震を予知したかのような小松左京の凄みを再確認したくて「日本沈没」。「復活の日」も読まねばなあ。

(小説以外)
1位:大阪/岸政彦・柴崎友香
2位:庭のかたちが生まれるとき/山内朋樹
3位:漫才過剰考察/高比良くるま
4位:エフェクチュエーション/吉田満梨・中村龍太
5位:「よく見る人」と「よく聴く人」/広瀬浩二郎・相良啓子


大阪」は、大阪にきて、最初に紀伊国屋書店に入ったところで目に入った本。そりゃ読むでしょ。大阪から出た人と大阪に来た人の往復書簡。個人の体験を通して街が立体的に浮かびあがったような読後感があった。

庭のかたちが生まれるとき」「漫才過剰考察」「エフェクチュエーション」は、いずれも理屈で語りにくいものを理屈で説明する(理論化する・言語化する)という点で読み応えのある本。特定のジャンル(作庭、漫才、経営)の話なのに、普遍性を感じる本だったな。令和ロマンの2連覇おめでとう。

よく見る人とよく聞く人」は、全盲の人と聾の人による対話。技術の進歩はお金になる部分に集中しがちだけど、障がいのある人たちのコミュニケーションツールがもう数段レベルアップすると、もっと社会は平和になるのにと感じた。


今年もまた積読本や読みかけ本がたまってしまった。年末年始で多少減らせたらいいなあ。


オムレツがやや焦げた


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